東日本大震災

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浪江の絆 再確認 「請戸の田植踊」披露 避難先から保存会員集う 福島の仮設住宅

請戸の田植踊を披露する子どもたち=笹谷東部仮設住宅

 浪江町民が避難生活を送る福島市の笹谷東部、北幹線第一の両仮設住宅で15日、同町請戸地区に伝わる「請戸の田植踊」が披露された。多くの町民が集い、古里の伝統芸能を見守った。
 毎年2月に行われていた請戸地区の苕野(くさの)神社例祭「安波(あんば)祭」にちなみ、住民同士が絆を確認する機会にしようと催した。子どもたちを含む請戸芸能保存会員約20人が、県内外のそれぞれの避難先から集まって上演した。
 このうち笹谷東部仮設住宅では、同町の初発神社禰宜(ねぎ)の田村貴正さん(40)=いわき市に避難=が苕野神社の神様を招く神事を取り仕切った後、保存会員が神楽と田植踊を奉納した。保存会員は粉雪がちらつくあいにくの天気にも負けず、熱心に踊りをささげた。
 保存会の渡部忍会長(65)=同=は「請戸を忘れたくない。そのためにも踊りを続けていきたい」と話す。神楽を担当した津野大さん(37)=栃木県小山市に避難=は「(見てくれた町民が)請戸の祭りを少しでも思い出してくれたらうれしい」と語った。

神楽を奉納する保存会員=笹谷東部仮設住宅

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