東日本大震災

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復興に向かう本県紹介 ふくしまからはじめよう。サミットin首都圏

サイボーグ型ロボットを説明する山海社長

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から復興に向かう本県の情報を発信する県の「ふくしまから はじめよう。サミットin首都圏」は19日、東京・豊洲の豊洲PITで開かれた。「新たなふくしまの創造~ふくしまからの挑戦」をテーマに、関係者がそれぞれの取り組みや思いを語った。

 福島民報社などの協力で、開催は大阪市、福岡市に次いで3カ所目。
 世界初となるリハビリ用のサイボーグ型ロボットを開発し、郡山市に新工場を建設するサイバーダイン(本社・茨城県つくば市)の山海(さんかい)嘉之社長が基調講演した。ロボット産業の未来を展望しながら、「重介護ゼロ社会の実現に向け、世界が必要とする機器を福島で生産し、次の時代の日本をつくりたい」と語った。
 内堀雅雄知事とクリエイティブディレクター箭内道彦さん(郡山市出身)のトークショーも催された。内堀知事は、「復興に大事なのは県民一人一人が福島に生まれ住んで良かったという誇りを取り戻すことだ」と強調した。箭内さんは「県内だけで復興は難しいし、県外の人が思いを注いでくれるだけでも駄目。どうやって手をつなぎ、握り返せるか考えたい」と話した。
 パネルディスカッションでは、フリーアナウンサーの八塩圭子さんをコーディネーターに、福田知史丸紅国内電力プロジェクト部長、山田純クアルコムジャパン特別顧問(会津電力副社長)、震災後、郡山市に会社を設立し幼児向け知育教育ソフトウエアの開発などを手掛けている菅家元志プレイノベーション社長、丹波史紀福島大行政政策学類准教授が意見を交わした。
 本県沖での浮体式洋上風力発電の実証研究事業に携わっている福田部長は「東京五輪までに復興のシンボルとなれるよう取り組む」、山田特別顧問は「エネルギーを減らしながら快適に暮らせる技術開発は日々進んでいる。うまく導入しながらエネルギー分野で地産地消を進めたい」と意欲を語った。
 菅家社長は「ITサービスと子どもの遊びの可能性を広げる取り組みを福島から始めていく」、大熊、双葉、浪江各町の復興委員なども務める丹波准教授は「福島の再生に欠かせないのは人づくりだ」と述べた。
 パネルディスカッション終了後、首都圏の経済人らを招いた交流会も開かれた。

■6次化の成果語る 磐城農高の食品流通科生
 サミットの席上、いわき市の磐城農高食品流通科の生徒が、地元産のナシを使ってジャムや焼き肉のたれ、ドレッシングを開発した6次化プロジェクトの取り組みを発表した。原発事故の風評に負けず、情熱を注いだ若者たちに大きな拍手が送られた。
 発表した琴田巴菜さん(18)、正木りおさん(18)、古川笑海さん(18)は「福島の魅力が首都圏の人に伝わってほしい」と願っていた。

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