東日本大震災

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知事「極めて遺憾」 福島第一原発の汚染雨水流出で 東電の対応批判、対策要求

 東京電力福島第一原発の2号機原子炉建屋大物搬入口屋上から汚染雨水が排水路を通じて港湾外の海に流出していた問題で、内堀雅雄知事は25日、情報を公表してこなかった東電の対応を「極めて遺憾」と批判した。その上で、東電に対し、汚染源の除去など早急な対策を求めた。
 内堀知事は県庁で開いた緊急の原子力関係部長会議で「県民に大きな不安を与える問題であり、速やかな情報の公表がなされず極めて遺憾」と述べた。①放射性物質の流出防止策の徹底②海水の放射性物質濃度と空間放射線量の測定強化③県民への分かりやすい情報提供などを東電に対し求めるよう県担当者に指示した。
 さらに、県廃炉安全監視協議会の専門委員らを27日、福島第一原発に派遣し、立ち入り調査することを決めた。
 会議で県原子力専門員は「問題の排水路のほかに海への流出がないか再点検すべき」と指摘。ほかの専門員は「屋上の排水溝から排水路に入る前の雨水を浄化するなどの対策を検討すべき」とした。「海水の放射性物質濃度が上昇しなくても、流出したこと自体が問題」と風評などを懸念する意見も出た。
 港湾外の海に汚染された雨水が流れ出ていた排水口では、1リットル当たり最大でセシウム134が280ベクレル、セシウム137が770ベクレル、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1500ベクレル検出された。汚染水対策として昨年5月から実施している地下水バイパスの排出基準は、セシウム134、137ともに1リットル当たり1ベクレル未満、ベータ線を出す放射性物質は同じく5ベクレル未満としている。
 会議では22日にタンク群から港湾内につながる別の排水路で放射性物質濃度が急上昇した問題についても、早期の原因究明と再発防止策の徹底などを求めた。
 県漁連が25日開いた組合長会議でも出席者から反発の声が上がった。

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