東日本大震災

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震災生き抜く企業を後押し 富岡から福島に避難 コンサルタント事務所代表 渡辺雅文さん 経営指南書を出版

著書「根っこづくりの経営」を手にする渡辺さん

 富岡町出身で福島市に避難する渡辺経営コンサルタント事務所代表の渡辺雅文さん(60)は、38年間に及ぶコンサルタント業務から得た経営指南書「根っこづくりの経営」を出版した。渡辺さんから経営指導を受けた県内の中小零細企業は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後も、倒産・廃業せず、逆境をばねに成長を続けているという。

 「根っこづくりの経営」は、文屋(長野県小布施町)の編集・発行で、大きさは四六判で、全176ページ。価格は消費税別で1500円。23日に初版として5000部を発売したところ好評で、5000部を追加した。
 著書の中で、渡辺さんは、経営を土壌づくりから始まる農業にたとえた独自の経営法を説いている。
 震災と原発事故後も特に元気な県内6社を紹介している。このうち2社は、浜通りから本社機能を移し、新天地で新たな成長を始めている。
 渡辺さんは、原町高から明治大商学部に進学。卒業後、東京のコンサルタント会社勤務などを経て、平成4年、南相馬市原町区に事務所を構えた。浜通りを中心に県内各地の中小企業者ら約100社に実践経営塾などを通し、経営指導している。
 渡辺さんは「企業の目的は、働いている社員を幸せにすることであり、お客さまや地域や社会に貢献すること。本書を通し、多くの企業の後押しをしたい」と語る。
 問い合わせは、文屋 電話026(242)6512へ。

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