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【3.11から4年】被災地ルポ DC絶好の機会に 「おもてなし」準備着々 風評払拭

磐梯熱海温泉の温泉街に掲げられた「萩姫伝説」ののれん。DCに合わせ、誘客作戦が活発化している

 JRグループの大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」が4月から始まる。震災と原発事故による風評が依然として残る本県にとって、安全と安心を全国に発信する絶好の機会だ。
 郡山市内では観光客を「おもてなし」で迎える準備が進んでいる。玄関口JR郡山駅は、駅の装飾でDCの機運を盛り上げよう-と、2月19日から今月3日まで駅1階コンコースに8段飾りのひな人形とつるし雛飾りを展示している。1日には田村市船引町に「魔よけの神」として伝わる文化財「お人形様」を駅一階コンコースなどに設置する。6月30日まで展示し、駅を利用する観光客の幸福と健康、旅の安全を見守る。
 郡山市の奥座敷・磐梯熱海温泉も、おもてなしの取り組みを強化している。磐梯熱海温泉観光協会は新たな誘客作戦として、同温泉が舞台の「萩姫伝説」の各場面などを描いたのれん16枚を、湯のまち通り約300メートルにわたって旅館などの軒先、足湯施設に取り付けた。のれんを眺めながら温泉街を散策してもらう。のれんの絵のデザインは市内の国際アート&デザイン専門学校の生徒が担当した。
 この他、同協会は熱海町の桜の名所10カ所を写真と地図入りで紹介する「桜まっぷ」を新たに作製し、3月中に約千部を旅館などで配布する。熱海町の魅力をアピールし、観光客を呼び込む。
 磐梯熱海温泉旅館協同組合には22の旅館・ホテルが加盟している。旅館関係者によると、原発事故による風評被害の影響で、温泉街全体の宿泊客数は震災前の8割程度までしか回復していない。同協会の菅野豊会長(67)は「DCを観光復興の起爆剤にしたい。DCに合わせて誘客作戦を展開し、宿泊客を震災前の状態に戻す」と意気込んでいる。ふくしまDCを訪れた観光客が、それぞれの地元で本県の魅力を発信する-。そうした好循環が震災前以上の活気を本県にもたらす。(郡山本社報道部副部長・斎藤 靖)

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