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【3.11から4年】「農林漁業」野生キノコ、出荷に高いハードル 1年目クリア3町村

 原発事故に伴い県内55市町村で出荷制限が続いている野生キノコの制限解除に向けた道のりは険しい。

 政府は放射性物質検査を3年続けて合格した品目に限り制限を解除する方針だが、昨秋、1年目の検査をクリアしたのは会津地方の3町村にとどまった。

 野生キノコの品目ごとの出荷制限解除に向けた検査手順は【図】の通り。山林に定点5カ所を設け、採取した5検体全てで放射性セシウムが食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下ならば2年目の検査に進む。2年目は基準値以下に加え、前年度より低下しなければ3年目に進めない。

 順調に3年目の検査をクリアしても、最終検査の条件がさらに厳しい。林野庁方針では、60地点から60検体を採取し、セシウムが全て基準値以下でなければ出荷制限が解除されない。

 検査機器の精度によって違うが、一検体当たり約200〜700グラムが必要で、マツタケなどの希少種は60検体の確保が困難とみられる。検体の必要量が確保できないことなどが見込まれ、49市町村は1年目の検査に臨まなかった。

 林業関係者は「消費者に安心してもらうためには仕方がないが、何とか改善できないか」と頭を抱える。県は検査要件の緩和を林野庁などに求めている。

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