東日本大震災

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大阪の校長公募で採用 郡山の元校長 羽川さん抱負語る

大阪市の公募校長として防災教育に尽くす決意を述べる羽川さん

 郡山市の元富田小校長、羽川昌広さん(62)は大阪市教委の校長公募で採用され、4月1日に同市住吉区の東粉浜(ひがしこはま)小校長に着任する。同市では南海トラフ巨大地震などの被害を想定した防災計画策定が進んでおり、羽川さんは「東日本大震災での支援に感謝し、恩返しの気持ちで防災教育に尽くしたい」と張り切っている。

■「防災教育尽くす」 あす着任
 羽川さんは、平成25年3月に富田小校長を退職後、文科省の放射線に関する事業の審査委員や副読本の検討委員を務め、県内の小学校での出前授業にも携わってきた。
 昨年7月に大阪市の校長公募を知り応募、140人の中から6人の合格者に選ばれた。関西以外からの採用は羽川さんが唯一だった。任期は3年。
 東日本大震災時は郡山市内の喜久田小校長を務めていた。理科が専門で、東北地方を襲った869年の貞観地震の資料に目を通し、以前から大きな災害が起こり得ると予測していた。普段から危機管理を徹底したことが安否確認など迅速な対応につながった。震災の経験から学校と家庭、地域社会の連携の重要性をあらためて実感したという。
 大阪市では南海トラフ巨大地震、大阪上町断層帯直下型地震などの被害を想定し条例改定を行うなど、防災計画作りが進んでいる。羽川さんは「大阪市内の小学校での『防災教育』はこれからが本番となる。経験を生かし、地域と連携した防災体制を築き、命を守る防災教育を実践していきたい」と話す。
 東京電力福島第一原発事故を受け、県内で関心が高まっている再生可能エネルギーなどのエネルギー環境教育にも力を入れる。
 大阪市教委の新任校長への辞令交付式は31日に行われる。第2の人生の門出に羽川さんは「身の引き締まる思い。恩返しの気持ちで精いっぱい務める」と述べた。

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