東日本大震災

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福島の苦しみ、努力知って NYで絵画、版画展 震災、原発事故題材

ニューヨークで震災と原発事故を題材にした作品の個展を開くなまためさん

■いわきの現代美術家なまためみちおさん58

 いわき市の現代美術家なまためみちおさん(58)は9日から15日(現地時間)まで、米国ニューヨークにある日本クラブのギャラリーで個展「福島の空から~愛と平和」を開く。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を題材に制作した絵画や版画50点以上を出品し、福島の現状を世界に発信する。
 なまためさんは古殿町出身。郡山市のデザイン専門学校講師を務めた後、5年近くニューヨークに滞在して活動した。2001年に米中枢同時テロが発生した影響で帰国した後、いわき市に手作りのアトリエを構えて制作活動を続けている。
 震災後、なまためさんは原発事故を報じる米国の新聞紙面を使って創作した版画や、津波で流失した家や船を生々しく表現した油絵などを制作。震災に関わる作品の画集も発刊し、被災した本県の姿を全国に伝えている。
 ニューヨークでの個展開催は7回目で、帰国後は今回が初。これまでに制作した作品のほか、縦160センチ、横80センチの11枚の和紙それぞれに、七福神や竜神などを描いた新作の油彩画も出展。作品には原発災害や風評被害に苦しむ県民の心の支えになればとの思いを込めた。和紙にはサッカーで用いられるレッドカードと同じ大きさの赤い紙を貼り、原発被害を本県から退場させたいとの気持ちも表現した。
 なまためさんは「人の心に染みる作品を展示することで、世界の人々に県民の苦しみや努力を知ってもらえれば。被災者に幸せを感じてもらえる作品の制作に励み続けたい」と抱負を語った。

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