東日本大震災

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親子3代で仮設慰問 熟練の民謡 村民激励

三味線を演奏する徳子さん(左)と豊成さん(中央)

■飯舘出身 只野豊成さん(64)

 飯舘村出身で現在、南相馬市で除染作業に従事する只野豊成さん(64)は、オーストラリアで津軽三味線の演奏家として活躍する次女徳子さん(37)とともに、村民が住む福島市と相馬市の仮設住宅を訪れ、民謡と三味線で住民を励ました。
 豊成さんは高校卒業後、千葉県に移り、製鉄会社に勤務。定年を迎え「古里の除染を他の土地の人ばかりに任せていられない」と今年、本県に戻った。
 多くの知人が長い避難生活で苦労する中、兄耕太郎さん(68)、弟照吉さん(62)の助けを得て、徳子さんが帰国するのに合わせて慰問の「愛と絆のコンサート」を企画した。
 会場となった福島市の松川第一仮設住宅集会所と、相馬市大野台仮設住宅集会所にはそれぞれ約100人が訪れた。豊成さんは千葉県の民謡大会で優勝した経験もある実力者。得意の「新相馬節」を歌い、牛飼いの様子をユーモラスに表現して満場を沸かせた。
 徳子さんは飯舘に住んだ経験はないものの、幼少から何度も訪問し、愛着は深い。オリジナル曲や「津軽じょんがら節」を力強く、情緒たっぷりに演奏して村民を引き付けた。徳子さんの長男の大喜ちゃん(1つ)も太鼓で参加し、親子3代で村民を激励した。
 豊成さんは「喜んでもらえて良かった。自分にとっても人生で一、二の思い出になった」と話した。

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