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火災で焼失 柳津のあわまんじゅう店 岩井屋30日復活 味守り続け1年半ぶり地元へ 「にぎわい生みたい」

柳津町の店で作ったあわまんじゅうに笑顔を見せる沼沢さん

 柳津町の名物菓子「あわまんじゅう」製造の元祖で平成25年10月に火災で全焼した「岩井屋」が、1年半ぶりに町内で復活する。空き店舗を改装した店で30日に営業を再開する。店の場所は観光名所の福満虚空蔵尊円蔵寺のお膝元。東京電力福島第一原発事故の風評や新潟・福島豪雨の水害などの影響で遠のいた観光客の"呼び水"としての期待が高まる。

■観光客の呼び水に
 「いよいよ柳津であわまんじゅうが作れる」。社長の沼沢和典さん(52)の手がリズミカルに動く。開店に備え、あわと米粉を混ぜた生地にあんを詰める。活気づく店舗には、なじみ客らが次々とのぞきに来る。「待っていてくれた人たちのためにも頑張りたい」と心を弾ませる。
 沼沢さんは火災で店を失った後、二本松市の道の駅安達や会津若松市の物販店の中で伝統の味を守り続けてきた。「柳津町で元通りにはできないかもしれない」。火元になり、近所を巻き込んだ責任を感じていた。しかし、再開を望む多くの町民らの声が背中を押した。
 風評払拭(ふっしょく)や水害からの復興への思いもあった。町内の観光客は原発事故発生前と比べて7割程度までしか回復していない。「街中の空き店舗を減らし、にぎわいを生みたい」。今年2月、元の店の近くにある空き店舗を借りての営業を決めた。
 3月中旬から改装工事が始まった。急ピッチの作業で、ゴールデンウイークに間に合った。「昔ながらの手法で、こだわりのまんじゅうを作り続ける」。老舗の味が町のにぎわいの源になる。

■あゆもなかも当面100円
 岩井屋のあわまんじゅうは1個100円(税込み)。あゆもなかも当面、お客さま感謝価格として1個100円(同)で販売する。営業時間は午前9時から午後5時まで。不定休。住所は柳津町寺家町甲162。電話0241(42)2107。

カテゴリー:福島をつくる-未来への挑戦

柳津町で1年半ぶりに営業再開する岩井屋

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