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ダリア園歩いて魅せる 塙町全面改装へ着工 8月にも再オープン

ダリア園の完成予想図

 ダリアの名所で知られる塙町の「湯遊ランドはなわのダリア園」が全面的に改装され、8月にも再オープンする。30日から整備が始まった。「歩いて楽しむ」をテーマに花々がより美しく映えるように園内の施設や配置を凝らす。今年は町制施行60周年の節目に当たり、町は観光振興の起爆剤に、と期待を寄せている。

■円状に植栽、遊歩道設置

 これまで園内はダリアを1列に並べた畑のような状態だった。改装後は、大小3つからなる円状のダリアの植栽を配置し、植栽内に遊歩道を設ける。足元には地元産の竹チップを敷き詰めて、歩行者に優しい構造とする。
 円の中心は小高い丘のように造成し、咲き誇るダリアを俯瞰(ふかん)して観賞できるよう来場者の視点を考慮して整備する。園内にある古民家は、園内への入り口として利用して風情を醸し出す。
 約0.7ヘクタールの敷地に300種、合わせて2000株を植える計画。改装は平成10年の開園以来初めてで、町は工費と設計委託費として約1400万円を掛ける。
 園内の設計は全国に販売網を持つ生花関連業者「パーク・コーポレーション」(東京都)に委託する。同社は、町の切り花が平成22年に市場参入したのを契機に、首都圏を中心に北海道から九州まで展開している生花店「青山フラワーマーケット」で塙町産のダリアを販売しているほか、産地直送の宅配便やオンライン注文で町と提携している。東京電力福島第一原発事故後も販路拡大に協力している。
 「青山フラワーマーケット」は約100店舗あり、町は店頭でのPR効果にも期待を寄せる。同社は各店舗でポスターを掲示したり、塙町産のダリア限定で取り扱ったフェアなどを通じて誘客を図っていく。同社は「花店ならではの視点から町のダリアの魅力を伝えたい」としている。
 町観光協会長の菊池基文町長は「ダリアは町にとって観光の柱。子どもからお年寄りまで、花の変化を楽しめる施設にしたい」と話している。

【背景】
 町は平成9年、「はなわ」の町名にふさわしい花を核にした地域振興事業に着手し、10年に湯遊ランドはなわ敷地内でダリア園をオープンさせた。ダリア園は8月から10月までがほぼ例年の開園期間。22年に約9800人が来場したが、東京電力福島第一原発事故の風評の影響などで、23年から25年までは6000~7000人ほどに低迷した。昨年は天候に恵まれたこともあり1万人を超えた。


カテゴリー:福島をつくる-未来への挑戦

全面改装が始まったダリア園

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