東日本大震災

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エンターテインメントで輝け古里 多くの人を笑顔に 復興支援自らの手で

イベントで歌う清野智之さん=3月29日、福島市


■音楽イベント開催 清野智之さん(福島市)

 東京電力福島第一原発事故で被災した本県で、地元出身者らによる音楽などのエンターテインメントを通じて地域を元気にするイベントが始まった。主催する清野智之さん(34)=福島市=は「福島の人が輝ける場をつくりたい」と意気込んでいる。
 「震災と原発事故で、ふるさとの大切さに気付いた。自分はここで過ごし支えられてきたんだと」。3月下旬、福島市内のイベントスペース。第1回となった「福島総シャイーン☆祭」のステージで、ギターを手にした清野さんが観客に語り掛けた。
 イベント名の「シャイン」は英語で「輝く」の意味で、「色とりどりの個性が輝けるように」などの思いを込めた。
 この日出演したのは福島出身やゆかりの歌手、バンド。原発事故以降、多くの大物アーティストが福島を訪れライブやイベントを開いているが、清野さんは「外からの活動では続かない。もっと身近なところで、見に来てくれた人に喜んでほしい」と、草の根のイベントにこだわった。
 事故直後、放射線への考え方をめぐり、県民同士が対立する様子を目の当たりにした。「自分に何ができるんだろう」。自問自答していたころ、復興支援の映画上映会を手伝った。そこには立場や考え方を超えて、純粋に福島を思う気持ちでつながる人々がいた。
 清野さんは太陽光発電設備の販売・施工会社で働き、事故前から音楽活動を続けてきた。「エンターテインメントは人と人をつなぐ」。たくさんの人の笑顔が見たいとの思いで、イベントを発案した。
 今後は音楽以外にダンスなども企画。「それぞれの人が自分の手段で思いを発信してほしい。そんな姿を見て、県外からも『福島っていいな』と思ってもらえればうれしい」
 第2回を今月23日、福島市内で開く予定だ。

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