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記者が歩く福島の今 先進的授業 生き生き学ぶ ふたば未来学園高 開校

和田教頭から「ミウラ折り」を教わる生徒

 県立中高一貫校「ふたば未来学園高」が広野町に開校して一カ月が過ぎた。生き生きと学ぶ生徒の姿は、復興に向かう双葉郡の象徴的な存在だ。「この学校が一刻も早く、地域に溶け込んでほしい」と丹野純一校長(48)は願う。

 同校は、生徒が課題と向き合い解決法を自力で探る「アクティブラーニング」を標ぼうしている。4月28日に行われた美術の授業。和田直也教頭(47)は、太陽電池パネルや地図の畳み方に使われる「ミウラ折り」を指導した。生徒は「『折りがなす美しさ』とは何か」について自ら考える。「答えはない。考えるきっかけをつくりたい」。和田教頭は授業の狙いを力説する。

 劇作家・演出家の平田オリザさんによる「ふたばの教育復興応援団」の特別授業では、演技指導のワークショップなどを体験した。7月まで地域課題をテーマに寸劇を制作する。川内村出身の遠藤健次君(15)は「思いを表現する大切さが分かり、とても勉強になった」と感想を語った。丹野校長は「(講師陣の)背中を見る機会は生徒の成長、学びにつながる」と確信している。入学間もない生徒にとって、互いの距離を縮めるきっかけにもなったという。

 解のない課題へ挑戦する授業−。文部科学省が検討を進める新たな学習指導要領の方針を先取りする取り組みは課題も多い一方、軌道に乗れば全国の模範となり得る。丹野校長は「生徒や教職員の意欲ある表情を見ると、決してできないわけはない」と意を強くする。ゼロからの挑戦となる教育を成功させるには地域の支援が一層重要になると感じた。(本社整理部・加藤元気)

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