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識者の目 「中間貯蔵施設の整備」

■線量管理の徹底を 中間貯蔵施設環境安全委員会委員長 河津賢澄氏に聞く

 中間貯蔵施設への試験輸送が始まり、13日で2カ月となる。県や大熊、双葉両町の住民、学識経験者らで構成する中間貯蔵施設環境安全委員会の河津賢澄委員長に、これまでに見えてきた輸送の課題などを聞いた。

 −試験輸送の状況をどう評価しているか。

 「中間貯蔵施設内の一時保管場所に出入りするトラックの放射線量管理の徹底や、住民目線に立った情報公開などを求める意見が出ている。十分説明するよう国に訴えたい」

 −中間貯蔵施設までの輸送ルートが決まらないケースも出ている。

 「安全委員会の初会合では、住民代表の委員から除染廃棄物を運べば、輸送ルートの放射線量が高くなるのではないかという不安の声が出た。放射性物質は目に見えないだけに、ルート周辺の地域で安全性について広報する作業が必要になる」

 −試験輸送は県内の43市町村が対象となる。

 「中間貯蔵施設まで距離のある場所からの輸送では、複数の自治体を通る。住民の理解を得るハードルが高くなるということだ。交通事故など緊急時の対応も課題の一つに挙げられている。警察、消防と連携してほしい」

■略歴
 かわつ・けんちょう 川崎市出身、弘前大理学部卒。県生活環境部環境共生担当次長を経て、平成22年7月から福島大大学院システム理工学研究科特任教授。27年4月に中間貯蔵施設環境安全委員会委員長に就いた。専門は環境政策。65歳。

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