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福島をつくる(43) 第4部 六次産業化 だてプロジェクト(伊達)

10種類のなんちゃってだて巻がお披露目された発表会=3月8日、伊達市保原町

<多彩な味を魅力に>
 伊達市の「だて6次化推進プロジェクト」が市特産の「伊達鶏」を使って開発した「なんちゃってだて巻」は、平成26年8月以降、市内で開かれたさまざまなイベントで販売された。8月の「だてな復魂祭」で300食、10月の「ふれあいフェスタ」で100食が完売した。会場で人気ぶりを目の当たりにしたメンバーの木幡睦人(39)は「伊達鶏を主力にした商品開発は間違っていなかった」と確信した。

 商品開発は12月、新たな段階に入った。プロジェクトは「なんちゃってだて巻」をより発展させようと、種類を増やすことを決めた。(1)地元産の食材である伊達鶏を使う(2)だて巻きらしく何かで巻く-。この二つを「なんちゃってだて巻」の条件とした。
 プロジェクトのメンバーだけでなく、市内の飲食店に商品作りへの協力を求めた。伊達社交飲食業組合長を務める木幡が声を掛け、自身の居酒屋を含む10店舗が名乗りを上げた。
 「お酒に合う商品にしたい」「うちは変わり種を作る」。今年1月中旬、各飲食店の店主が市内の居酒屋に集まった。商品化の進捗(しんちょく)状況を確認する会合だった。
 伊達鶏はもも、ササミ、胸、ミンチ、包む物はトルティーヤ、ナン、春巻きの皮、味付けはカレー、照り焼きソース、梅、その他の具材にコメ、ジャガイモ、キャベツ...。店主の口から飛び出す企画はどれも個性豊かだった。

 プロジェクトは3月、市内のイベント会場で新商品の発表会を催した。各店主が考案した特色ある10品が並んだ。
 参加した市議や各種団体の代表、子どもから大人までの一般市民ら約130人に新商品全てを試食してもらった。改良に役立てようとアンケートを取ったほか、各店主がテーブルを回り、参加者から直接評価を聞いた。おいしそうに●張る子どもや口々に感想を言い合う主婦らの姿に、木幡は「満足のいく商品ができた」と自信を深めた。
 飲食店に伊達鶏を卸している市内の伊達物産社長の清水建志(30)も顔を出していた。「肉のジューシーさが生きている。これなら素材の良さを県内外にPRできる」と太鼓判を押した。
 ただ、課題もあった。商品はできたが、いかに市民や観光客らに食べてもらうか-。(文中敬称略)

※●は順の川が峡の旧字体のツクリ

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