東日本大震災

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渡部さん54年ぶり里帰り 葛尾から家族とともにブラジルに移民 避難の古里に思い込め 義援金送り、実家など巡る

54年ぶりに里帰りした渡部さん(後列中央右)。同左は松本村長

 昭和36年に家族とともに葛尾村からブラジルに移民した渡部義正さん(63)は1日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で避難生活を送る古里を心配し、54年ぶりに里帰りした。三春町の村三春出張所で松本允秀村長と面会し、村に義援金を送った。
 渡部さんは小学4年生の時に両親や兄弟とともにブラジルに移民し、現在はスーパーマーケットを経営している。半世紀以上たった今も涙を流して別れを惜しんだ古里・葛尾村での記憶が残っているという。
 渡部さんは前村議会議長の松本政男さん(79)の妹・与那覇末子さん(66)=東京都三鷹市在住=の仲介で、妹の美佐子さん(60)、妻のワタナベ・ヒロミ・フジイさん(50)とともに来日した。
 3人は与那覇さんや親戚らとともに葛尾村を訪れ、先祖の墓参りをした。移民前の実家や村役場、小中学校など思い出の場所を巡った。村三春出張所では、松本村長を前に「被災後の現状を知りたかった。(久しぶりに古里を訪れて)幸せな気持ちになった」と話した。松本村長は村の現状を説明し、「遠い所から来てくれてありがとう。これを励みに頑張っていく」と喜んだ。

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