東日本大震災

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約束の「大熊公演」実現 和太鼓集団「鬼太鼓座」

14日に会津若松市で公演する「鬼太鼓座」

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で平成24年1月の大熊町公演を中止せざるを得なかった和太鼓集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」は14日、会津若松市で震災後初の単独公演を行う。大熊町民を無料招待し、4年越しの約束を果たす。

■14日、若松で演奏 4年越し町民を招待
 震災と原発事故後、鬼太鼓座の団員らは、いずれ大熊町で開催できると思っていたが、影響は想像以上で町ごと避難していることや、しばらくは町に帰ることができないことを知り、公演を断念した。
 その後、本県を含む被災3県で演奏会や復興活動などを行う中、東北での活動拠点を探していたところ、鬼太鼓座の代表・音頭取を務める松田惺山(せいざん)さん(58)が会津若松市生まれだったことが縁で、市内の会津村にある古民家を紹介された。静岡県富士市、埼玉県東秩父村などとともに会津村を国内の活動拠点の1つ・合宿所としている。地元の子どもたちに太鼓演奏の楽しさ、伝統芸能の素晴らしさを伝えるため、ワークショップや出前授業も行っている。
 14日の公演では鬼太鼓座の演奏家6人とフラメンコ、25絃箏奏者が共演し、魂の演奏を披露する。松田さんは「大熊公演は忘れられない思い出。やっと約束を果たすことができる。今後も会津を拠点の1つにし、復興を支援する。全国、世界各国での公演では福島の現状、復興の様子も伝えていきたい」と意気込んでいる。

■會津風雅堂で開演
 鬼太鼓座の若松公演は14日午後6時半から、市内の會津風雅堂で開く。入場料は前売り3000円(当日3500円)、高校生以下1500円(同2000円)。大熊町民、障害児は無料。実行委員会の主催で会津若松市、福島民報社などの後援。チケットは會津風雅堂、会津村、ファミリーマートなどで購入できる。問い合わせは鬼太鼓座 電話0493(81)6411、実行委員会の会津村 電話0242(75)3434へ。

※「鬼太鼓座」
 故田耕(でん・たがやす)氏の発案で昭和44年、新潟県・佐渡で結成された。米国や中国、イタリア、スイス、ドイツなどヨーロッパ、アフリカなどで次々と公演を成功させている。独立した太鼓団体「鼓童」が誕生するなど、多くの太鼓演奏者が巣立っている。

音頭取の松田さん

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