東日本大震災

「震災から4年」アーカイブ

  • Check

県漁連会長 野崎哲氏に聞く 慎重な検査 維持必要

野崎哲氏

 県漁連の野崎哲会長に、本操業再開に向けた見通しなどを聞いた。

 -試験操業が始まって3年が過ぎた。
 
 「魚種や漁区が拡大し、流通を広げることを考える段階まできた。県の放射性物質検査などを経て追加される魚種が決まるが、こうした過程が遅いとの指摘もある。だが、消費者の信頼を得るには慎重な検査態勢の維持が必要だと考えている」
 
 -東電は汚染水対策となる「サブドレン計画」への理解を求めている。
 
 「計画の必要性は認めるが、エラーがあっては漁業者の信用が得られない。東電には厳格なテストや点検を求め、計画を履行した際の環境監視の在り方も確認していく。ALPS(多核種除去装置)で処理した水の海洋放出については、トリチウム除去の問題が解決されておらず容認できない」
 
 -本操業再開の見通しは。
 
 「出荷制限などが全て外され、風評もないと判断できて本操業は実現する。まずは、試験操業での水揚げ額を震災前の七割近くに戻し、漁業者が賠償に頼り切りにならずに済む状況を築きたい。沿岸漁業の主力魚ヒラメが早い段階で対象魚種となるよう望む」
 
 
 のざき・てつ いわき市小名浜出身。昭和53年に青山学院大を中退して、実家が経営する酢屋商店に入社。5代目社長を務めている。平成22年に県漁連会長に就任。小名浜機船底曳網漁協組合長を兼任している。60歳。

カテゴリー:震災から4年

「震災から4年」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧