東日本大震災

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富岡の友情忘れない 郡山で集い、小中高生再会 古里の街並み模型で

2分の1成人式に臨む小学生。左は石井教育長

 東京電力福島第一原発事故で全町避難が続く富岡町の「子ども友情の集い」は28日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれ、県内外に避難している町の子どもたちが古里を思い出しながら交流を深めた。

 町、町教委の主催。子ども同士の友情をつなぎ、古里への思いを確認してもらうため原発事故以降、毎年催している。小学生から高校生までの約170人と保護者らが参加。斉藤紀明副町長は「富岡町民の誇りを持ち、夢実現のため頑張ってほしい」とあいさつした。
 10歳児を対象にした「2分の1成人式」が行われ、小学4年生7人が出席。石井賢一町教育長が代表の新潟県柏崎市に避難する国玉恵里佳さん(柏崎小)、いわき市に避難中の庄野湊君(泉小)に証書を手渡した。7人は将来の夢を発表し、大リーガーやデザイナー、研究者などを挙げた。
 川内村に常駐している長崎大大学院医歯薬学総合研究科の折田真紀子助教が放射線の基礎知識などを講演。町内の街並みを再現した模型の展示、町の思い出の映像を映し出すデジタル写真館などもあった。
 千葉県市川市に避難している鈴木智也君(17)=市川工高3年=は富岡一中時代の同級生に再会し、「懐かしい。気持ちが中学時代に戻る。今後も町民同士で会える機会をつくってほしい」と話した。

■町に駅名標など寄贈 JR東日本
 集いの席上、JR東日本が富岡町に対し、東日本大震災で被災したJR常磐線・富岡駅構内の駅名標や改札など9点を贈呈した。JR東日本の川畑亨いわき駅長が斉藤副町長に目録を手渡し、「富岡駅が津波の被害を受けたことを忘れず、後世に伝えるために役立ててほしい」と述べた。
 同駅は津波被災に加え、東京電力福島第一原発事故の避難区域に入り、複合災害の象徴となった。町は貴重な資料として保存する。

贈呈式でJR富岡駅の駅名標などを手にする川畑いわき駅長(右)と斉藤副町長

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