楢葉町は平成29年4月に町内で小中学校を再開する。当面は楢葉北、楢葉南の両小学校、楢葉中の3校を、楢葉中新校舎に置く方向で、国、県と調整する。20日、町あおぞらこども園で町総合教育会議を開き、正式に決めた。
町は9月5日に避難区域が解除されるが、医療機関整備など児童生徒の安全安心に向けた準備期間を考慮し、再開時期を決めた。さらに、3校が同一校舎で学ぶことにより、相互のつながりを深められると判断した。
3校は現在、いわき市のいわき明星大に仮設校舎を設けている。児童生徒数は楢葉北が42人、楢葉南が39人、楢葉中が65人となっている。仮設校舎は町内での再開後、閉鎖する予定。
学校再開をめぐっては、5月から町学校再開検討委員会で協議してきた。保護者を対象にした意向調査を踏まえ、29年4月再開の方針をまとめた。
会議では検討委員会の高橋尚子委員長が再開時期などを説明。松本幸英町長と町教育委員全員が検討委員会の方針を了承した。
松本町長は「再開までに生活環境を整え、魅力ある教育を提供していく」と話した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)