世界一のグラブできた 奈良の大仏の手サイズ 郡山で復興祈願でプロジェクト

東日本大震災からの復興を祈念し、福島、宮城、岩手各県の子どもたちが奈良・東大寺の大仏の手に合わせた世界一の巨大グラブを作製する「大仏グラブプロジェクト」は29日、郡山市の熱海中で行われ、県内の中学校の野球部員らがグラブを縫い上げた。
東大寺大仏グラブ奉納実行委員会の主催。震災後、被災地に野球用具を贈る支援活動に取り組む奈良県のグラブ職人梅原伸宏さん(50)らが、東北の子どもたちに夢を届け、震災の風化を防ごうと企画した。
約250人が参加した。参加者は梅原さんの指導を受けながら牛革をひもで縫い合わせ、全長3.6メートルの巨大グラブを作り上げた。グラブの芯には、将来の夢や復興を祈った子どもたちのメッセージを書き込んだ「夢シート」を使った。
梅原さんが奈良で仕上げて奉納する。奉納式典は12月26日に東大寺大仏殿で行われ、来年3月11日には、いわき市で展示される予定。
(カテゴリー:福島第一原発事故)