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木戸川サケ漁が今秋復活 5年ぶり漁協が水揚げ計画 釣り再開へ調査も

漁業再興への決意を述べる松本組合長

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で休止していた楢葉町・木戸川のサケ漁が今秋、5年ぶりに復活する。木戸川漁協の総会が30日、いわき市の漁協四倉事務所で開かれ、漁や採卵の実施を盛り込んだ事業計画を正式に決めた。
 今年は地引き網や、やな漁などで5万匹を水揚げし、300万粒を採卵する。ふ化にも取り組み、稚魚255万匹を来春、放流する計画だ。
 漁協のやな場やふ化施設、畜養池は震災による津波で被害を受けた。町は5月から改修工事を進めている。一部が10月下旬に完成する見通しとなり、漁協は漁と採卵、ふ化事業の再開を決めた。施設全体は来春完成する。
 平成26、27年はいわき市の夏井川鮭増殖漁業組合から譲り受けた稚魚各1万匹を木戸川に放流しているが、自前で採卵、ふ化した稚魚の放流は震災後、初めてとなる。
 サケ釣りの復活に向け、今年は10月31、11月1の両日、漁協や町関係者が釣りを行う。その結果を踏まえ、来年以降、一般の釣り客を迎え入れるかどうか決める。
 漁協によると、震災後の放流休止の影響で遡上(そじょう)数が大幅に減少すると予想されている。
 木戸川では震災前、年間10万匹から7万匹のサケを捕獲、1500万匹から1200万匹の稚魚を放流していた。
 総会では松本秀夫組合長が「サケの遡上見込みや風評を考えると厳しい経営状況に直面しているが、総力を挙げ難局を乗り切ろう」と漁業再興に向け決意を語った。松本幸英町長が祝辞を述べた。
   ◇  ◇
 木戸川漁協は木戸、井出の二河川のモニタリング検査を踏まえ、コイ、アユ、ウグイ、イワナ、ヤマメ、ウナギの放流再開、遊漁などを検討する。

カテゴリー:福島第一原発事故

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