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物理的半減期を下回る JAEA学会で発表 第一原発5キロ圏内空間線量低減率

研究成果を発表する伊村氏

 東京電力福島第一原発事故を受け、日本原子力研究開発機構(JAEA)が福島第一原発周辺半径5キロの帰還困難区域で実施した無人ヘリによる空間線量率推移調査で、地上1メートルの空間線量率が放射性セシウムの物理的半減期よりも下回る水準で減少していることが分かった。9日に静岡市で開幕した日本原子力学会秋の大会で、JAEAの研究グループが明らかにした。

 発表したJAEA福島環境安全センターの伊村光生技術開発協力員は「第一原発から新たな高レベルの放射性物質が飛散していないことを裏付けるデータの1つ」としている。一方で、福島第一原発から半径5キロ圏内の土壌を調べている別の研究員の研究成果と併せて考察すると、地表の放射性セシウムが時間の経過とともに地中に染み込んでいることも減少傾向の理由になっているという。
 調査は平成24年8月から27年3月にかけて計6回、実施した。調査結果が初めて出た24年10月の空間線量率を100%とすると、今年1月時点で55%まで減少しているという。予測値から、10ポイントほど低かった。

■日本原子力学会静岡で秋の大会 11日まで
 日本原子力学会秋の大会は11日まで、静岡市の静岡大静岡キャンパスで開かれている。原子力関連の研究に取り組む大学や団体、企業などが研究成果を発表する。
 最終日の11日は、「福島第一原発の中長期戦略と研究開発」をテーマに、東電や国際廃炉研究開発機構(IRID)、JAEAの代表らが登壇し、汚染水対策の現状や廃炉に向けた研究内容を紹介する。

カテゴリー:福島第一原発事故

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