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「復興牧場」待望の完成 乳牛、2日に搬入

復興牧場の搾乳設備の見学をする関係者

 東京電力福島第一原発事故で避難を強いられ休業中の酪農家を支援するため、県酪農業協同組合が福島市土船に建設を進めてきた「復興牧場」が25日完成し、落成見学会が開かれた。東北最大級の規模で、10月から操業開始する。酪農経営の次世代モデル、さらに本県酪農の復興の象徴として期待を集めている。
 飯舘村の田中一正氏と長谷川義宗氏、南相馬市の但野賢士氏、浪江町の宮田幸雄氏と門馬秀昭氏が設立した農業生産法人「フェリスラテ」が共同で経営する。原発事故で避難生活を送る中、本県の酪農再興を目指す県酪農業協同組合の提案に応じた。
 組合が3・6ヘクタールの敷地に搾乳牛舎、搾乳施設、飼料庫、堆肥発酵舎などを整備した。建設の総事業費は15億1614万円。東日本大震災農業生産対策交付金事業で、国補助が50%、県補助が32・5%。農林中央金庫が復興ローンと復興ファンドで設備建設や運転資金として合わせて約5億7千万円を融資する。
 当初計画では建設費を10億円程度と見込んでいたが、復興需要や東京五輪開催決定の影響で建設資材や人件費がかさんだ。土地造成中に大量の石を除去するため、工期が半年ほど遅れた。
 牧場では乳牛580頭を飼育し、生乳生産量は年5千トンを計画。10月2日に乳牛60頭が搬入される。

■記念碑を除幕
 記念碑が除幕された後、県酪農業協同組合の宗像実組合長、フェリスラテの田中社長らがテープカットした。市内のウェディングエルティで落成式が行われ、関係者が待望の施設完成を祝った。

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