東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

東電、新たな対策示す 第一原発で相次ぐ汚染雨水流出

樵部長(左)に新たな雨水流出対策などを説明する増田最高責任者(右)

 東京電力福島第一原発の港湾外につながる「K排水路」のせきから汚染雨水があふれ、港湾外への流出が相次いでいる問題を受け、東電はK排水路の上流からポンプで雨水をくみ上げ、流出を防ぐ対策を講じる。29日に福島市の杉妻会館で開かれた県との協議で方針を示した。ただ、開始時期などは明らかにしなかった。

 福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者が県危機管理部の樵隆男部長に説明した。
 東電によると、K排水路の上流からポンプで雨水をくみ上げ、港湾内につながる別の排水路に流すという。港湾内は、水中カーテンの設置など、放射性物質の外洋への拡散を防ぐ対策が講じられている。
 増田最高責任者は協議後、記者団に「台風シーズンを迎えている。早急に対応していく」と述べた。一方で、ポンプの設置箇所については「最善の場所を探している段階」とした。
 県は喫緊の対策として、せき付近にある8台のくみ上げ用ポンプの増設を求めたが、東電は、ポンプの配管を通すスペースを確保できないなど排水路の構造上の問題から「増設は困難」との認識を示した。
 東電はK排水路に敷く放射性物質を吸着するゼオライトの量を増やし、雨水の濃度をできる限り下げる処置を講じる考えも示した。樵部長は「県民の不安払拭(ふっしょく)のため、流出を防ぐ対策を優先してほしい」などと求めた。
 K排水路では、港湾内へ雨水を流す付け替え工事を進めているが、完了は来年3月末の見込みで、喫緊の対策が課題となっている。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧