東日本大震災

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県内に移住 復興後押し

山都新そばまつりに向け、そば粉をふるいに掛ける岩瀬さん

■喜多方 須賀川出身千葉から 岩瀬雄太さん(24) そば打ち技術習得

 喜多方市山都町で9月から市地域おこし協力隊員として活動する岩瀬雄太さん(24)は、そば打ち技術の習得を目指して研修に取り組んでいる。「伝統の味を守り、地域活性化に貢献したい」。17、18の両日開かれる山都新そばまつりにも参加し、町の一員として力を尽くす。
 須賀川市出身で、高校を卒業後、千葉県の大学に進んだ。在学中にカフェでアルバイトをした経験から、いつか自分の飲食店を持ちたいと考えるようになった。
 昨年4月、1度は福島県内の自動車販売会社に入社したが、夢を諦め切れず半年で退社した。千葉県に戻ってアルバイトをする傍ら、全国の農園カフェや農場などを見て回った。今年6月、10カ所目で立ち寄った山都町で地域おこし協力隊の話を耳にした。「店を出すため、技術を学ぼう」。履歴書を送ると採用され、千葉市から移り住んだ。
 会津山都そば協会員の指導を受け、製粉作業などの基礎を学んでいる。隊員の任期は最長で3年。「安全でおいしいそばを提供し、魅力を全国に伝えたい」と、職人の卵は前を見据えている。

〈あすと18日新そばまつり 山都〉
 山都新そばまつりは山都みちくさ通りで開催される。時間は17日が午前10時から午後4時、18日は午前10時から午後3時まで。問い合わせは実行委員会 電話0241(38)3831へ。


■二本松 大阪出身関西外大生 五藤かおりさん(22) 大堀相馬焼手伝う

 関西外語大4年の五藤かおりさん(22)=大阪府門真市出身=は、東京電力福島第一原発事故に伴い二本松市に避難した浪江町の大堀相馬焼協同組合仮設事務所「陶芸の杜おおぼり二本松工房」で8月中旬から働いている。「大堀相馬焼を後世に残す手助けをしたい。将来は制作に携わりたい」との思いを胸に事務の仕事に励む。
 大学1年生だった平成25年2月、関西と県内の大学生が交流する関西・ふくしま大学生交流事業に参加した。3泊4日の日程で県内を訪れ、同組合前理事長の半谷秀辰さんの話を聞き、大堀相馬焼の窯元が原発事故に負けずに避難先で制作活動を再開したことを知った。その後も県内を訪れ、人の温かさ、青く澄み切った空など福島の魅力に引かれていった。
 就職活動で福島に関わる仕事を希望し、大堀相馬焼を海外で販売する会社に内定した。会社を通じ、人員不足で困っていた同組合で働くことになった。卒業に必要な単位を既に取得しており、卒業後も勤める考えだ。
 現在、陶芸教室の日程調整や電話による注文の受け付け、資料作成、経理、大堀相馬焼のPRをしている。
 事務員は現在、五藤さんとパート従業員の2人しかいない。日によっては従来5人でしていた仕事を1人でこなさなくてはならない。慣れない経理業務もあり、残業する毎日だ。いずれは陶芸教室の助手を務めたり、後継者となって制作を手掛けたりするのを目標に、持ち前の明るさで日々の業務に汗を流している。
 「福島の大学生や若手農家、起業家と、多くの友人ができた。自宅から出勤途中に見える安達太良山を見るのが日々の楽しみ」と第2の古里への愛着を深めている。

大堀相馬焼を後世に残すために事務業務に励む五藤さん

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