東日本大震災

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楢葉に古本屋「岡田書店」 交流の場目指し開店 珍しい漫画、人気小説並ぶ

少年誌の棚に本を並べる岡田さん

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が解除された楢葉町に古本屋「岡田書店」がオープンした。絶版となっている珍しい漫画や、人気小説など幅広くそろえ、帰町した住民から喜ばれている。

 店を開いたのは、いわき市で戦前から続く岡田書店の3代目・岡田悠さん(37)。避難指示が解除され、にぎわいを取り戻しつつある町で古本を販売し、町民の娯楽の1つになればとオープンを思い立った。楢葉町の母親の実家に手作りの本棚を設置し、約3000冊を並べた。
 岡田さんは父・共一さん(67)がいわき市平中神谷で営んでいた書店を平成14年から手伝ってきた。平成19年からは店舗ではなく、インターネットや催事場での販売に切り替えた。
 古本屋の来店者はまだ数えるほど。それでも訪れた人からは身近に本が買える場ができたことを感謝される。「お客さんの声を聞くと、この町で店を構える意義を実感する」と話す。
 今後、店内を改装し、来店者が談笑できるスペースをつくる予定。「本を読みながら、大人も子どもも触れ合える空間にしていきたい」と張り切っている。

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