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格闘技通し地元に元気を 小高出身の会社員・一條貴洋さん(29) 念願のプロライセンス獲得 1日青森でデビュー戦

「格闘技で古里を盛り上げる」と誓う一條さん

 東京電力福島第一原発事故で避難区域になっている南相馬市小高区からプロの格闘家が誕生した。同区出身の会社員一條貴洋さん(29)=同市原町区在住=が総合格闘技「修斗(しゅうと)」のプロライセンスを獲得した。11月1日、青森県でデビュー戦に臨む。

 小高工高時代から、柔道部に所属しながら総合格闘技に取り組んでいた。卒業後に上京し、会社員として働きながらジム通いをした。試合に勝てない時期が続き、格闘技の世界から一時は遠ざかった。しかし、平成26年3月に地元の南相馬市に戻ってから、再び夢を追う覚悟を決めた。
 週に三回、仕事を終えてから車で1時間半かけて福島市のジム「ブレイブハート」に赴く。帰宅するのは深夜。南相馬市でも週1、2回は原町柔道会で修練に励む。体力的には厳しいが、「もう悔いを残したくない」との一心だ。努力が実り、9月22日に行われた修斗の全国大会のフェザー級で優勝。念願のプロライセンスを手に入れた。
 原発事故の影響で避難が続く地元の現状に胸を痛める。「自分が格闘技を通じて盛り上げたい」。明るい話題を古里に届けるため、リングに向かう。

カテゴリー:福島第一原発事故

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