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トリチウム事故前と同水準 県内の海水、南相馬の河川

 東京電力福島第一原発事故で拡散した放射性物質トリチウムの濃度を県内の沿岸部の海水と南相馬市の河川で調査した結果、原発事故前とほぼ同水準にまで低減していることが、福島大うつくしまふくしま未来支援センターの島長義特任研究員の研究で明らかになった。時間の経過とともに攪拌(かくはん)されるなどして希釈されたためとみている。
 県内沿岸部の調査地点は相馬市尾浜、南相馬市原町区、富岡町仏浜、いわき市四倉町の4地点。平成25年4月から6月にかけて、海水1リットル当たりに含まれているトリチウム濃度を調べた。その結果、4地点とも0.25ベクレル以下だった。原発事故前の22年に県が実施した調査では0.4ベクレル以下(検出限界値未満)だったため、原発事故前の水準にまで低減したと判断した。
 河川の調査は原発事故後の23年3月26日に南相馬市鹿島区の真野川、原町区の新田川と太田川で、24年6月に同市小高区の小高川で開始した。真野、新田、太田の3河川のトリチウム濃度は23年3月に1リットル当たり3.3~1.9ベクレルと比較的高い値だったが、約9カ月後の12月には各河川とも1ベクレル程度に低下した。県が14年に実施した数値とほぼ同じだった。小高川は1ベクレル程度で大きな変動は認められなかった。
 トリチウムは福島第一原発事故で発生した汚染水から十分に除去できない物質として処理方法が課題となっている。

カテゴリー:福島第一原発事故

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