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21市町村が誘致に名乗り 東京五輪外国の事前合宿

 平成32(2020)年に開かれる東京五輪で、海外からの事前合宿の誘致に向けて県内の21市町村が名乗りを上げることが県のまとめで分かった。県は大会組織委員会を通じた情報発信に加え、独自に各市町村の概要や施設などを紹介するホームページやガイドブックを年内に作成し、平成28年度から誘致活動を本格化させる。
 東京五輪では、大会組織委が事前合宿候補地を紹介するホームページを来夏に開設する予定で、27年度末まで開設時に登録する自治体を全国から募っている。東京五輪の事前合宿誘致は、海外の選手・スタッフらに県内の復興状況を実際に見てもらうことで、風評解消につながると期待されている。
 候補地になるには各競技の国際連盟が求める水準の練習施設、宿泊環境への適合が条件で、小規模な自治体などは登録が難しいことも予想される。県内からは郡山、いわき両市が申請の意思を表明している。他の市町村も検討を進めているが、どの程度、登録が実現するかは不透明だ。
 ただ、シドニー五輪では、キューバのフェンシングチームが川俣町で事前合宿をした例がある。当時、国際的な水準を満たす練習施設ではなかったが、競技熱の高い土地柄を背景に国内の競技団体が橋渡しをした。県は大会組織委のホームページなどで登録が実現しなくても、誘致は可能とみて独自に情報を発信する。
 県内で事前合宿誘致を目指す21市町村は【表】の通り。13市では、福島、会津若松、郡山、いわきの4市を含む10市が名乗りを上げた。収容人数の多い体育館や各種競技場を持っており、バスケットボールや卓球、バレー、柔道などの屋内競技から、サッカー、野球、陸上などの屋外競技まで幅広い競技の誘致を目指す。
 町村では、広野町と楢葉町が、両町にまたがるJヴィレッジをサッカーの事前合宿候補地としてアピールする。同施設は31年4月の全面再開に向けて再整備計画が動きだしている。
 地元の高校などで盛んな競技や施設の特色を生かした誘致活動を計画している町村もある。フェンシングチームの誘致を目指す川俣町では、川俣高がインターハイや国体、世界大会で活躍し、町民の応援も熱い。レスリングの強豪・田島高がある南会津町は海外のレスリングチームを誘致したい考えだ。泉崎村は村国際サイクルスタジアムを自転車(トラックレース)の練習場として提供する。
 県のホームページとガイドブックには各市町村の概要や施設のほか、宿泊環境や交通手段などの情報も盛り込む。作成に当たっては、各競技団体などの専門家を市町村に派遣し、施設の補強や練習環境の改善などについて助言をしてもらう。ホームページとガイドブックを基に、各国大使館や国内外の競技団体などを通じて事前合宿での利用を働き掛ける。
 ただ、改修費などは自己負担となる見通しで、県は誘致に伴う財源の確保が課題になるとみている。
 県はパラリンピックの事前合宿誘致も進める考えで、候補地を五輪と同様にホームページとガイドブックに掲載する。現時点で誘致を目指しているのは郡山市など一部に限られており、今後、他の市町村と誘致の可能性を探る。

■追加種目候補誘致を目指す 福島、郡山、いわき

 政府などが検討を進める東京五輪の県内開催をめぐっては、福島、郡山、いわきの3市が野球・ソフトボールなど追加種目候補の誘致を目指している。

カテゴリー:福島第一原発事故

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