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富岡町処分受け入れへ 県、富岡・楢葉町に計100億円

 富岡町は24日、東京電力福島第一原発事故に伴う指定廃棄物を町内の管理型処分場に埋め立てるとする国の計画を受け入れる方向で調整に入ったもようだ。搬入路がある楢葉町、県と近く協議し方針を示すとみられる。一方、内堀雅雄知事は同日記者会見し、国からの要請に基づき、両町に計100億円の交付金を拠出すると発表した。「受け入れを検討する際の判断材料にしてもらう」としている。

■国の対応を評価富岡町長
 富岡町議会は24日、郡山市で全員協議会を開き、井上信治環境副大臣から指定廃棄物受け入れに伴い国が取り組む追加の安全対策や地域振興策について説明を受けた。
 出席した宮本皓一町長は「総じて国は町や町議会の意向を踏まえ、真摯(しんし)に対応している」と評価し、県や楢葉町と協議した上で、町として判断する考えを示した。塚野芳美議長は計画受け入れの可否について、町の判断を尊重するよう提案し、了承された。
 指定廃棄物の埋め立て計画について協議する楢葉町議会全員協議会は27日に開かれる。県は富岡、楢葉両町の方針を確認した上で、県としての受け入れ可否を判断するもようだ。

■「交付金は国の対策前提」知事
 内堀知事は富岡、楢葉両町に対する計100億円の交付金について、国による安全対策や地域振興策などの着実な実行が拠出の前提になるとの考えを示した。
 交付金の使途として、長期にわたり風評対策や地域振興事業を想定している。両町への配分額は今後詰める。財源には、環境省と復興庁からの交付金を原資とする県中間貯蔵施設等影響対策・原子力災害復興基金(残高1550億円)や一般財源を想定している。
 内堀知事は「(施設に関する安全対策や地域振興策など)国の提示内容を精査し、しっかり対応していただくことが確認できれば、県として交付金を措置する」と述べた。
 指定廃棄物の受け入れに伴う交付金について、宮本皓一富岡町長は「既存の交付金で賄えない部分に充てられる使い勝手の良い交付金であり、ありがたい」と評価した。松本幸英楢葉町長は「交付金の詳細を聞いておらず、コメントできない」とした。
 富岡町の処分場をめぐっては、丸川珠代環境相が16日に内堀知事らと会談し、福島再生加速化交付金を最大限拠出する代わりに、県が両町に対し自由度の高い交付金を措置するよう要請していた。

※原発事故に伴う指定廃棄物
 東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質を含むごみの焼却灰や下水汚泥などで、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレル超、10万ベクレル以下の廃棄物。9月末現在、県内での発生量は約13万8000トン。国は県内の指定廃棄物を富岡町の管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」に埋め立て処分する計画で、今年6月に施設の国有化を表明した。指定廃棄物とは別に、県内で発生した10万ベクレルを超える廃棄物は中間貯蔵施設に保管される。

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