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指定廃棄物受け入れへ 週明け以降に最終判断 県、富岡町、楢葉町

 県は東京電力福島第一原発事故に伴う指定廃棄物を富岡町内の管理型処分場に埋め立てる国の計画を受け入れる方向で調整に入る見通しとなった。富岡町に次いで、処分場の搬入路がある楢葉町も28日までに受け入れに向けた検討を始めており、三者は週明け以降に協議し最終判断するとみられる。
 楢葉町は27日に開かれた町議会全員協議会で、国の計画に大筋で理解を示す意見が多数を占めたことを踏まえ検討を進めているもようだ。町は計画実施に伴い、国が示した安全対策や地域振興策を評価している。国が搬入路周辺の地元住民に丁寧に計画を説明し、理解を求めることを受け入れ条件とする案も出ているという。処分場がある富岡町も同様の方向になっているとみられ、関係2町の足並みがそろう格好となる。
 県はこれまで「富岡、楢葉両町の判断を最大限尊重する」との姿勢を示してきた。週明け以降の三者協議で両町が方針を示せば、県も同調する可能性が高い。
 埋め立て計画をめぐり、国は両町が求める複合商業施設や健康増進施設の整備に対する財政支援など具体的な地域振興策を提示した。処分場周辺の空間放射線量を公表する内容などを含む安全対策も示し、理解を求めてきた。
 一方、県は国の要請に基づき、両町に計百億円の交付金を拠出すると発表し、「検討する際の判断材料にしてもらう」としている。

■指定廃棄物県内に13万8000トン
 富岡町の管理型処分場での埋め立て計画が動きだせば、県内で一時保管されている指定廃棄物約13万8千トン(9月末現在)の処理が進むことになる。
 指定廃棄物は原発事故で放出された放射性物質を含むごみの焼却灰や下水汚泥で、富岡町や葛尾村の仮設焼却施設、福島市の下水道処理施設をはじめ各地のごみ処理施設などに保管されている。富岡町の管理型処分場には放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレル超、10万ベクレル以下の廃棄物を搬入する計画。
 環境省は県内で発生した指定廃棄物を富岡町の管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」に埋め立て処分するとして、今年6月に施設の国有化を表明した。
 指定廃棄物のうち、県内で発生した10万ベクレルを超える廃棄物は大熊、双葉両町に整備が計画されている中間貯蔵施設に保管する予定。

カテゴリー:福島第一原発事故

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