東日本大震災

「震災から4年」アーカイブ

  • Check

長期避難で悩み複雑化 県社会福祉協議会避難者生活支援・相談センター長 大和田誠氏に聞く

 県社会福祉協議会避難者生活支援・相談センターの大和田誠センター長(50)に、仮設住宅で暮らす避難者の現状、孤立化防止に向け今後必要になる対策を聞いた。
 
 -震災と原発事故から4年9カ月となった。仮設住宅の現状は。
 
 「若い世代の転居が進み、高齢化が問題となっている。身寄りがないなど、他の場所に移り住みたくてもできない事情を抱えている人が少なくない。避難の長期化に伴い、入居者が抱える悩みは複雑化している」
 
 -どのような相談が増えているか。
 
 「高齢者の多くは、仮設住宅を退去した後の生活に不安を抱いている。引っ越してしまえば、仲良くなった人とのつながりを失ってしまう-との声も聞かれる」
 
 -避難者に寄り添う生活支援相談員が果たす役割は大きい。
 
 「相談員の活動は戸別訪問が基本で、孤立化防止の観点からも重要な役割を担う。人命救助に貢献する事例もあった。顔を合わせるだけでも避難者は安心する」
 
 -孤立防止対策は急務となっている。今後必要な対策は。
 
 「よりきめ細やかな見守り体制を敷くため、相談員の拡充は絶対条件となる。資質向上も重要だ。ただ、孤立化を防ぎ仮設住宅のコミュニティーを維持するには相談員だけで対応できない。地域の社会福祉協議会と自治体、県の一層の連携が必要だろう」
 
おおわだ・まこと 郡山市出身。平成4年に県社会福祉協議会の職員となる。人材研修課課長補佐を経て、27年4月から現職。

カテゴリー:震災から4年

「震災から4年」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧