東日本大震災

「福島をつくる-未来への挑戦」アーカイブ

福島をつくる(71) 第5部 酒づくり 県酒造組合会長 新城猪之吉氏に聞く 独自の酒米不可欠

しんじょう・いのきち 会津若松市出身。慶応大法学部卒。平成6年から末廣酒造社長。17年から会津若松酒造協同組合理事長、22年から県酒造組合会長、26年から日本酒造組合中央会理事・東北支部長。65歳。
 県内の清酒が世界的にも高い評価を受けるようになった要因や今後の課題、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの風評払拭(ふっしょく)に酒づくりが果たす役割などを、県酒造組合会長の新城猪之吉氏(65)=末廣酒造社長=に聞いた。  県内の酒づくりの技...[記事全文

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福島をつくる(70) 第5部 酒づくり 海外進出(下) 「世界一」追い風に

新酒の「酒母」をかき混ぜる東海林(写真右)とマレーシアなどから届く注文のメールを確認する唐橋(同左)
 喜多方市の夢心酒造社長・東海林伸夫(46)は10月中旬、蔵で酒のもととなる酒母をかき混ぜていた。「海外でも喜んでもらえるいい新酒ができそうだ」。自然と笑みがこぼれた。  同じころ、市内のほまれ酒造社長・唐橋裕幸(42)の元にはマレーシアやフィンラン...[記事全文

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福島をつくる(69) 第5部 酒づくり 海外進出㊥ 古里への愛詰める

客に自慢の酒を勧める斎藤(左)。海外展開を見据え、酒づくりを学ぶ日々だ
 「この酒は冷やして飲んでね。あちらは熱かんでも大丈夫ですよ」。福島市で唯一の蔵元・金水晶酒造店に明るい声が響く。常務の斎藤美幸は、本社に隣接する売店に並んだ商品を指さし、客に勧めた。  これまで商品の約9割は地元で消費されてきた。全国新酒鑑評会で8...[記事全文

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福島をつくる(68) 第5部 酒づくり 海外進出㊤ 本物出せば売れる

オランダの新聞に掲載された大七酒造の記事を懐かしそうに手にする太田
 二本松市の大七酒造社長・太田英晴(55)は「Sake is sexy」の見出しが躍るオランダの新聞を広げた。平成20年に同国で開かれたワイン国際見本市に初めて日本酒を出品した同社を大々的に報じている。「ブランド力を磨き、認知されてきた結果」。誇りを...[記事全文

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福島をつくる(67) 第5部 酒づくり 地元産米 農家と誇りを共有

新たな酒づくりに向けて麹米を丹念に混ぜる阿部
 猪苗代町にある稲川酒造店の杜氏(とうじ)阿部毅(42)は10月中旬、町内の115号国道沿いの田んぼで、2年目となる酒造好適米「夢の香(かおり)」の稲刈りに汗を流していた。コメは純米酒「百十五(ひゃくじゅうご)」の材料になる。「今年もよろしく頼むな」...[記事全文

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福島をつくる(66) 第5部 酒づくり 多品種製造 多彩な味わい表現

仕込んだ酒の状態を確認する孝市
 ひんやりとした蔵にほのかな甘い香りが漂う。「おいしくなれよ」。会津坂下町の曙酒造の杜氏(とうじ)鈴木孝市(31)はタンクに仕込んだ日本酒の状態を確認しながらそっと言葉を掛ける。  主力銘柄は「天明」と「一生青春」だ。特に「天明」の豊富なバリエーショ...[記事全文

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福島をつくる(65) 第5部 酒づくり 新銘柄 一歩一歩味に磨き

「一歩己」を手に、より良い酒づくりへの決意を新たにする賢征
 「うちの伝統の味とは異なる自分の酒を造りたかった」。古殿町にある豊国酒造の矢内賢征(けんせい)(29)は醸造タンクの温度計を見詰めた。愛情を込めて管理しているのは平成23年に自身が築いた銘柄「一歩己(いぶき)」のタンクだ。今年で6度目の仕込みが始ま...[記事全文

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福島をつくる(64) 第5部 酒づくり 技術委員会 若手登用理想を追求

ミラノ万博で福島の地酒の技術力を説明する細井(左)
 会津若松市の県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターで9月10日に開かれた県秋季鑑評会。蔵元が魂を込めてつくった酒を利き酒し、採点していく。「香り良し」「素晴らしい味の膨らみだ」。審査員は舌に全神経を集中させ、心の中でつぶやいた。  審査員の中心は...[記事全文

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福島をつくる(63) 第5部 酒づくり 高品質清酒研究会 常識変えた「金取り会」

寄せ書きを見詰めながら、金賞受賞を支えてくれたつながりを振り返る四家。
 いわき市内郷高坂町にある四家酒造店の事務所に寄せ書きが飾られている。平成8年、「又兵衛」が全国新酒鑑評会で初めて金賞に輝いたのを祝福し、知人らから贈られた。「あの時の喜びは忘れられない」。当時、駆け出しだった代表社員の四家久央(45)は懐かしそうに...[記事全文

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福島をつくる(62) 第5部 酒づくり 県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター 吟醸酒に「設計図」

研究室で新たな酵母の研究を続ける鈴木
 会津若松市にある県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの研究室。冷蔵庫には、さまざまな酵母でつくった清酒が並ぶ。  醸造・食品科長の鈴木賢二(54)は新たな酵母の研究を続けていた。「福島流吟醸酒製造」と書かれたマニュアルを常に傍らに置いている。質...[記事全文

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福島をつくる(61) 第5部 酒づくり 喜多の華酒造場(喜多方) 夫婦で蔵元を再建

蔵で作業する慎也(右)と里英
 秋晴れとなった10月中旬。昔ながらの酒づくりの道具が所狭しと並ぶ蔵の中に、一仕事を終えた若夫婦の姿があった。「あれも、これも最初は何も分からなかったよ」。喜多方市の喜多の華酒造場専務の星慎也(35)は、酒造業界で「ため」と呼ばれる容器を手に取り、照...[記事全文

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福島をつくる(60) 第5部 酒づくり 鶴乃江酒造 林ゆりさん(会津若松) 女性の視点生かす

真剣な表情で、米を浸す井戸水の温度を計る林ゆり
 仕込みの季節を迎え、会津若松市の鶴乃江酒造は10月29日、洗米作業に追われていた。「3秒前、2、1、水から上げてください」。女性杜氏(とうじ)林ゆり(42)の声が蔵に響いた。蔵人と米を洗った後、水につける時間を秒単位で計測し、重さを量ってはノートに...[記事全文

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福島をつくる(59) 第5部 酒づくり 清酒アカデミー 品質日本一支える 担い手育成で成果

金賞受賞銘柄の一覧を眺める佐藤。3年連続全国最多となり、自然と目尻が下がる
 「やっぱり福島の酒が1番だな」。喜多方市の大和川酒造店会長・佐藤弥右衛門(64)は今月15日、出張帰りにふらりと立ち寄った福島市のなじみの店でおちょこをあおり、静かにうなずいた。  平成26酒造年度の全国新酒鑑評会で県内の24銘柄が金賞に輝いた。都...[記事全文

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福島をつくる(58) 第4部 六次産業化 福島大経済経営学類教授 小山良太氏に聞く

小山良太氏
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの本県の復興を目指す上で、六次産業化(六次化)が果たす意義や成功に向けた課題などを、福島大経済経営学類教授の小山良太氏(41)に聞いた。  原発事故という逆境を機に、六次化の取り組みを定着させる試みは重要...[記事全文

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福島をつくる(57) 第4部 六次産業化 ミデッテ(東京)

県内産の六次化商品が並ぶ棚をチェックする加藤
<大消費地とつなぐ>  「いらっしゃいませ」「ごゆっくり、ご覧ください」。県産品が並ぶ館内に、スタッフの元気な声が響く。東京・日本橋の目抜き通りに立地する県の首都圏情報発信拠点「日本橋ふくしま館 MIDETTE(ミデッテ)」は連日、商品を買い求める首...[記事全文

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福島をつくる(56) 第4部 六次産業化 ワタスイ(須賀川)

社内会議でドライフルーツ商品を示す(右から)社長の渡辺と妻の晶子
<品質高め不安解消>  6月初旬、須賀川市の食品製造業「ワタスイ」の社屋2階には渡辺徳之社長(43)をはじめ、主だった社員が販売会議に集まった。渡辺の妻で、主力商品の国産ドライフルーツ担当役員の晶子(42)が商品を手に説明した。「新しいタイプの商品で...[記事全文

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福島をつくる(55) 第4部 六次産業化 ななくさ農園(二本松)

製造拠点の一角で瓶にラベルを貼る関
<発泡酒に地元食材>  二本松市戸沢の「ななくさ農園」代表の関元弘(44)は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から約4カ月後の平成23年7月、念願だった発泡酒製造免許を取得した。  関の免許は、ビールではなく発泡酒だ。酒税法の関係で、ビールの免...[記事全文

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福島をつくる(54) 第4部 六次産業化 ななくさ農園(二本松)

ご大麦の生育状況を確認する関
<逆境が夢を後押し>  旧東和町に位置する二本松市戸沢地区の段々畑で、収穫期を迎えた黄金色の大麦が風になびく。有機野菜を生産する「ななくさ農園」代表の関元弘(44)は気温がぐんと上がった6月初旬、荒れ果てた桑畑を開墾した9年前の夏を昨日のことのように...[記事全文

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福島をつくる(53) 第4部 六次産業化 地域おこし協力隊(西会津)

ミネラル野菜のかき氷を販売する仲川(右)。「おいしい」の声に笑顔を見せる
<特産品で四季演出>  西会津町地域おこし協力隊員の仲川綾子(33)は昨年7月、町特産のミネラル野菜を使ったシロップの試作に取り掛かった。果肉と野菜本来の味を残す工夫、甘さの調整...。約2週間後、トマト、アスパラガス、ブルーベリーの3種類の自信作が...[記事全文

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福島をつくる(52) 第4部 六次産業化 地域おこし協力隊(西会津)

加工場でミネラル野菜のかき氷シロップの改良に取り組む仲川
<特産品改良に意欲>  新潟県境にほど近い西会津町の山あいに、町が運営する食品加工場がある。5月下旬、町地域おこし協力隊員の仲川綾子(33)はスプーンを口に運んだ。「よし、おいしくできた」。納得の味に自然と笑みがこぼれた。昨年夏に開発したミネラル野菜...[記事全文

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福島をつくる(51) 第4部 六次産業化 果樹農業プロジェクト(郡山)

果樹農業六次産業化プロジェクトで設ける醸造施設の建設地=郡山市逢瀬町
<関連商品生む素地>  三菱商事復興支援財団と郡山市による「果樹農業六次産業化(6次化)プロジェクト」で設ける醸造施設(ワイナリー)の新築工事地鎮祭が行われた5月19日。あいさつに立った郡山市長の品川萬里(まさと)=(70)=は「行政や経済界を挙げて...[記事全文

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福島をつくる(50) 第4部 六次産業化 果樹農業プロジェクト(郡山)

ワイン用ブドウの育成に汗を流す中尾秀明
〈産地化願い苗植栽〉  郡山市中田町にある中尾ブドウ園。代表の中尾一明(63)からブドウ作りを受け継ぐ長男秀明(37)は4月中旬、ヨーロッパが原産の赤ワイン用品種「メルロー」、白ワイン用品種「リースリング」の合わせて90本の苗木を植えた。三菱商事復興...[記事全文

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福島をつくる(49) 第4部 六次産業化 果樹農業プロジェクト(郡山)

三菱商事復興支援財団郡山事務所で事業推進チームのメンバーと打ち合わせをする中川(左)
<果実酒造りが始動>  郡山市のJR郡山駅近くにある10階建てのオフィスビル最上階に入居する三菱商事復興支援財団の郡山事務所。財団の事業推進チームのメンバーは2日、市内逢瀬町に10月完成予定の醸造施設(ワイナリー)に設ける試飲スペースの広さやカウンタ...[記事全文

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福島をつくる(48) 第4部 六次産業化 いわき協議会(いわき)

キリンがいわき6次化協議会に支援金を贈った贈呈式。前列左端が萩、同中央が白石=今年2月
<「知産知消」で未来像>  いわき市の若手農業者らは昨年12月、任意団体としていわき6次化(6次産業化)協議会を発足させた。「安全、安心だけの発信では足りない」「地元の農産物が持つ本来の魅力を伝える必要がある」...。キリンCSV推進部絆づくり推進室...[記事全文

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福島をつくる(47) 第4部 六次産業化 いわき協議会(いわき)

今後の活動などを話し合う白石(左奥)らいわき6次化協議会のメンバー
<若手農業者を刺激>  焼きねぎドレッシングを完成させた、いわき市の「Hagiフランス料理店」オーナーシェフの萩春朋(39)は平成23年夏、収穫前のまだ青いトマトを使ったジャムづくりに乗り出した。  青いトマトは、赤くおいしいトマトを作るために、通常...[記事全文

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福島をつくる(46) 第4部 六次産業化 いわき協議会(いわき)

農産物を加工品にする研究を続ける萩(左)と白石
<加工品の力を実感>  いわき市の「Hagiフランス料理店」オーナーシェフの萩春朋(39)は平成23年6月、農商工連携に向けて市内の有志が集まる会合に講師として招かれた。講演終了後、市内小川町で農薬や化学肥料を使わない農業に取り組んでいたファーム白石...[記事全文

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福島をつくる(45) 第4部 六次産業化 いわき協議会(いわき)

いわき市小川町の畑でネギボウズを見詰める白石
〈旬過ぎた野菜に光〉  詩人草野心平が生まれ育ったいわき市小川町。豊かな自然に囲まれた農場に「ネギボウズ」と呼ばれるネギの花が広がっている。 「全てはここから始まった」。農薬や化学肥料を使わない農業を手掛けるファーム白石代表の白石長利(34)は5月下...[記事全文

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福島をつくる(44) 第4部 六次産業化 だてプロジェクト(伊達)

伊達市観光物産協会でガイドマップを準備する佐藤
<マップで情報発信>  伊達市の「だて6次化推進プロジェクト」は4月、六次産業化(六次化)商品として開発した「なんちゃってだて巻」の販売店を紹介する食べ歩きガイドマップを作製した。プロジェクトの事務局を務める市観光物産協会の提案がきっかけだった。「い...[記事全文

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福島をつくる(43) 第4部 六次産業化 だてプロジェクト(伊達)

10種類のなんちゃってだて巻がお披露目された発表会=3月8日、伊達市保原町
<多彩な味を魅力に>  伊達市の「だて6次化推進プロジェクト」が市特産の「伊達鶏」を使って開発した「なんちゃってだて巻」は、平成26年8月以降、市内で開かれたさまざまなイベントで販売された。8月の「だてな復魂祭」で300食、10月の「ふれあいフェスタ...[記事全文

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福島をつくる(42) 第4部 六次産業化 だてプロジェクト(伊達)

プロジェクトが試作した「なんちゃってだて巻」
<消費者の反応探る>  伊達市内の農産物を使って六次産業化(六次化)商品の開発を目指す「だて六次化推進プロジェクト」は平成25年10月から活動を始めた。市内保原町で居酒屋を営む木幡睦人(39)らメンバーは商品開発に向け、素材や商品について検討を重ねた...[記事全文

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福島をつくる(41) 第4部 六次産業化 だてプロジェクト(伊達)

なんちゃってだて巻を切り分ける木幡
<特産品使い新商品>  伊達市保原町の中心部に木幡睦人(39)が切り盛りする居酒屋「時幻」がある。「あれを1つ」。26日、常連客が、厨房(ちゅうぼう)に立つ木幡に注文した。  市特産の「伊達鶏」のもも肉を煮込み、厚焼き卵で包んだ「なんちゃってだて巻~...[記事全文

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福島をつくる(40) 第4部 六次産業化 いいたていちごランド(飯舘)

収穫したイチゴを出荷用の容器に詰める佐藤=20日、飯舘村
<洋菓子店巡り受注>  「飯舘でイチゴ栽培を再開しました。仕入れを検討してください」。飯舘村のイチゴ生産会社「いいたていちごランド」社長の佐藤博(63)は4月中旬、南相馬市にある洋菓子店事務所で店主に頭を下げた。4月から県内の洋菓子店を営業で回ってい...[記事全文

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福島をつくる(39) 第4部 六次産業化 いいたていちごランド(飯舘)

「福恋いちご」の完成を喜ぶ佐藤夫妻=2月、飯舘村
<販路回復に手応え>  飯舘村二枚橋地区にあるイチゴ生産会社「いいたていちごランド」のビニールハウスでは昨年9月、東京電力福島第一原発事故前と変わらず、大粒のイチゴが実っていた。原発事故による休業を経て出荷を再開させた社長の佐藤博(63)はハウス内で...[記事全文

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福島をつくる(38) 第4部 六次産業化 いいたていちごランド(飯舘) 風評に負けず再開

再開後2年目の収穫に向けて余分な葉を摘む佐藤=20日、飯舘村
〈新商品開発に活路〉  東京電力福島第一原発事故で全村避難している飯舘村。田畑が広がる山あいの一角にイチゴ生産会社「いいたていちごランド」のビニールハウスがある。社長の佐藤博(63)は20日、営農を再開して2年目となる収穫作業に追われていた。  栽培...[記事全文

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輝く若手杜氏の技 本県新酒3年連続日本一

酒造業界を盛り上げたいと語る矢内さん
■県清酒アカデミーOB こだわり切磋琢磨  「日本一の酒どころ」の名を揺るぎないものにした。平成26酒造年度の全国新酒鑑評会で3年連続最多金賞受賞となった県内の蔵元は20日、喜びに沸いた。味にこだわり、先人の技をさらに高めようと励む若い杜氏(とうじ)...[記事全文

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郷土愛育て観光復興 初のいわき学検定 地域学会10月実施

里見さんを振り返りながら検定実施に向けて準備する吉田さん
 いわき市の文学や歴史、自然などを研究し、後世に伝える活動を続けている、いわき地域学会(吉田隆治代表幹事)は10月、初の「いわき学検定」を行う。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から4年余。地域の魅力を見詰め直し、市民の郷土愛を育むとともに、いわ...[記事全文

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県外の若者 医療支える

南相馬市立総合病院で研修に励む山本さん
 県外からの若い力が、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した本県の医療を支えようとしている。滋賀県出身の山本佳奈さん(26)=滋賀医大医学部卒=は南相馬市立総合病院で初の女性研修医として4月から勤務し、医師の一歩を踏み出した。宮城県南三陸町...[記事全文

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猪苗代で決意の船出 自然、人情・・・「心の古里」 観光復興に尽くす

猪苗代の魅力発信を目指して汗を流す岡本さん(左)
 半世紀にわたり猪苗代湖と桧原湖で遊覧船を運航する磐梯観光船(本社・猪苗代町)に今春、初めて県外出身者が入社した。千葉県松戸市出身の岡本翔(かける)さん(18)は、中学時代に訪れた猪苗代湖や磐梯山の美しさに魅せられ、高校卒業後、同社の門をたたいた。憧...[記事全文

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郡山の陶芸に新風 避難乗り越え再起 商都の活気華やかに表現

新たな陶芸品の成形作業に励む志賀さん
 新天地に新しい陶芸文化を-。浪江町の大堀相馬焼「岳堂窯」の窯元だった志賀喜宏さん(54)は、東京電力福島第一原発事故に伴い避難している郡山市に新しい窯を構え、オリジナル陶器「あさか野焼」の制作を始めた。市内の土を使い、商都・郡山の活気をイメージした...[記事全文

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古里の宝 全国へ

郡山市熱海町のナシ畑と磐梯熱海温泉の足湯
 ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)を機に、地域の魅力を再発見し全国に発信する取り組みが県内で始まる。郡山市の磐梯熱海温泉観光協会などは、特産のナシと「楽都・郡山」の音楽を組み合わせた「おもてなし温楽彩(おんがくさい)」を9月に初めて開く...[記事全文

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ダリア園歩いて魅せる 塙町全面改装へ着工 8月にも再オープン

ダリア園の完成予想図
 ダリアの名所で知られる塙町の「湯遊ランドはなわのダリア園」が全面的に改装され、8月にも再オープンする。30日から整備が始まった。「歩いて楽しむ」をテーマに花々がより美しく映えるように園内の施設や配置を凝らす。今年は町制施行60周年の節目に当たり、町...[記事全文

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火災で焼失 柳津のあわまんじゅう店 岩井屋30日復活 味守り続け1年半ぶり地元へ 「にぎわい生みたい」

柳津町の店で作ったあわまんじゅうに笑顔を見せる沼沢さん
 柳津町の名物菓子「あわまんじゅう」製造の元祖で平成25年10月に火災で全焼した「岩井屋」が、1年半ぶりに町内で復活する。空き店舗を改装した店で30日に営業を再開する。店の場所は観光名所の福満虚空蔵尊円蔵寺のお膝元。東京電力福島第一原発事故の風評や新...[記事全文

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双葉復興 若い力で 未来学園高に「社会起業部」

広野町内で復興の状況を見て回る大和田さん(中央)ら
 広野町に今春、開校した県立中高一貫校「ふたば未来学園高」で、高校生の目線から双葉郡の課題解決を目指す部活動が始まった。地域活性化に向けた特産品開発、風評払拭(ふっしょく)のための情報発信など復興につながる取り組みを進める。「社会起業部」の初代部員は...[記事全文

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富岡町「3・11」伝える 震災資料館整備へ 被災パトカーや3D映像

被災パトカーを訪れ、メッセージポストに添え書きを記した名刺を入れる金高警察庁長官(右・手前)
 富岡町は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の教訓を後世に伝える震災資料館の整備に向け検討に入った。町内のJR富岡駅前が候補地で、常磐線が平成30年3月までに再開通するのを見据え、町の玄関口に新たな顔を築く。被災パトカーや富岡駅の改札など町が収集...[記事全文

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福島をつくる(37) 第3部 DCで魅力発信 喜多方地方の酒蔵巡り 飲み比べ まちを散策

 「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」の喜多方推進委員会で体験部会長を務める五十嵐健展(43)=五十嵐印刷社長=は「DCを機に『また来てもらえる喜多方』を実現する」と準備に余念がない。喜多方市のほまれ酒造に併設した観光土産販売施設で委員...[記事全文

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福島をつくる(36) 第3部 DCで魅力発信 湯の華会(いわき湯本温泉)

企画を話し合うおかみら=いわき市、いわき湯本温泉
〈おかみの感性で演出〉  日本三古泉として知られる全国有数の名湯・いわき湯本温泉。旅館の女性が知恵を絞る。「縁結び効果がある神社」、「映画『超高速!参勤交代』が生まれた街」...。  おかみらでつくる「湯の華会」は2月10日、初めて「作戦会議」を開い...[記事全文

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福島をつくる(35) 第3部 DCで魅力発信 県北4温泉地若旦那企画 (飯坂、高湯、土湯、岳)

土湯温泉の山水荘で観光客を迎える渡辺(左)
〈力合わせ新しい試み〉  「やってやろう」。メールや交流サイトに意気込みが書き込まれる。福島市の飯坂、高湯、土湯と二本松市の岳。温泉地で旅館業に携わる若手男性が地域を売り込むため、連絡を取り合う。4月1日に始まる「ふくしまデスティネーションキャンペー...[記事全文

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福島をつくる(34) 第3部 DCで魅力発信 飯坂温泉花ももの里(福島)

山桃の花の状態を確かめる畠。4月になれば多種多様な花モモが咲き乱れる
<住民手入れ 40種公開>  福島市飯坂町の温泉街を望む山の中腹に、山桃(ノモモ)の白い花が咲き始めた。舘ノ山地区にある「飯坂温泉花ももの里」。住民手作りの公園内で山桃は真っ先に春の訪れを告げる。かわいらしい花びらが風に揺れる。  国内外の40品種、...[記事全文

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福島をつくる(33) 第3部 DCで魅力発信 風呂山公園の山ツツジ(塙)

山ツツジの植樹作業に汗を流すボランティア=1日
〈古里の希望 咲かせる〉  塙町は風呂山公園の山ツツジを守り続けるため、平成18年に1口100円の「つつじ募金」を創設した。募金の第1号は協業組合福島県南環境衛生センター理事長の本多昌雄(75)だった。  本多にとって風呂山公園は子どものころから身近...[記事全文

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福島をつくる(32) 第3部 DCで魅力発信 風呂山公園(塙)

ふくしまDCを前に、山ツツジの状態を確かめる天沼(右)と本多
<山ツツジ4000本再生 町の誇り 受け継ぐ>  「風呂山公園」は塙町の中心部を見下ろす小高い里山にある。4月下旬、一帯は鮮やかな朱色に染まる。約4000本の山ツツジが燃えるように咲き、来訪者は心を奪われる。  町は4月からの大型観光企画「ふくしまデ...[記事全文

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福島をつくる(31) 第2部 スポーツの力 住友ゴム工業白河工場 ダンロップソフトテニス部

工場敷地内のコートで練習内容を打ち合わせる選手と大槻(右)
〈地域密着で逆境克服〉  白河市で自動車タイヤなどを生産する住友ゴム工業白河工場のダンロップソフトテニス部は女子の日本リーグに参戦し4年目を迎えた。4月には3人が加わり、選手は8人に増える。監督の大槻三喜(みき)=(52)=は「今季は個人、団体とも過...[記事全文

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福島をつくる(30) 第2部 スポーツの力 東邦銀行陸上部(陸上競技)

昨年6月の日本選手権で横断幕を掲げて応援した東邦銀行の行員ら
<活躍通じ福島を発信>  「第6レーンの吉田選手は地元・東邦銀行の選手です」。昨年6月、本県で初めて福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で開かれた日本陸上選手権。3日間で延べ約3万3000人の観客が訪れ、雨の中で声援を送った。場内...[記事全文

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福島をつくる(29) 第2部 スポーツの力 東邦銀行陸上部(陸上競技)

東邦銀行陸上部の選手と楽しみながら体を動かす児童
<震災直後 決意の創部>  福島市の東邦銀行本店での仕事が終わり、車で約20分の福島大グラウンドへ向かう。制服からトレーニングウェアに着替え、世界で戦う競技者の顔つきに変わる。  東日本大震災の発生から3週間後の平成23年4月1日、東邦銀行陸上部は産...[記事全文

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福島をつくる(28) 第2部 スポーツの力 東北フリーブレイズ(アイスホッケー)

ブレイズの選手と氷上で滑る感覚を楽しむ子ども
<県民が誇れる存在に>  「60分間、体を張り、リンクを走り続ける」。若林クリス(42)は平成23年にアイスホッケーのクラブチーム・東北フリーブレイズの監督に就き、ひた向きに戦う姿勢を選手に求めた。粘りが生まれ、勝利につながった。国内で最も歴史の浅い...[記事全文

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福島をつくる(27) 第2部 スポーツの力 東北フリーブレイズ(アイスホッケー)

リンク上でファンと交流する選手の様子を見守る中村(奥)
<震災の衝撃 胸に前へ>  郡山市の磐梯熱海アイスアリーナで5日と7、8の両日に行われたアイスホッケーのアジア・リーグ「郡山シリーズ」。東北アイスホッケークラブ社長の中村考昭(42)は熱気に満ちた会場にいた。リーグに所属するクラブチーム・東北フリーブ...[記事全文

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福島をつくる(26) 第2部 スポーツの力 福島ユナイテッドFC(サッカー)

湘南サポーターに本県産野菜を販売する鈴木=1月31日、神奈川県平塚市
<「つながり」が底力に>  春菊、ネギ、リーフレタス...。青々とした新鮮な食材が特設テントに並んだ。「福島のおいしい野菜はいかがですか」  サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)を運営するAC福島ユナイテッド社長の鈴木勇人(42)は1月31日...[記事全文

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福島をつくる(25) 第2部 スポーツの力 福島ユナイテッドFC(サッカー)

協賛企業に今季の取り組みを説明する福島UのGM竹鼻(右)
<県民との絆 より強く>  サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)は1月25日、福島市でサポーターとの意見交換会を初めて開いた。熱心なファンが椅子を埋めた。「選手と触れ合う機会を設けてほしい」「公式ソングを作ってはどうか」。ゼネラルマネジャー(...[記事全文

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福島をつくる(24) 第2部 スポーツの力 福島ファイヤーボンズ(バスケットボール)

スクールで指導するボンズの新里(中央)。子どもたちにとってプロ選手とプレーできる貴重な機会となっている
<郷土愛育む「一体感」>  「ナイスシュート! いいぞ、その調子だ」。郡山総合体育館で10日夜に開かれたバスケットボールスクールで、男子プロバスケットボールチーム・福島ファイヤーボンズの新里智将(29)が声を掛ける。児童らは目を輝かせてリングへボール...[記事全文

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福島をつくる(23) 第2部 スポーツの力 福島ファイヤーボンズ(バスケットボール)

ホームゲームでの勝利を喜ぶファンと選手。プレーオフ進出に向け、ファンの期待が高まっている
<安心して子ども運動>  男子プロバスケットボール「TKbjリーグ」に今季から参戦している福島ファイヤーボンズ。15日に長野県で行われたリーグ戦で、7位の信州に105-102で競り勝った。シーズン52試合のうち34試合を終え、12勝22敗で東カンファ...[記事全文

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福島をつくる(22) 第2部 スポーツの力 福島ホープス(野球)

合同の自主練習で走り込む福島ホープスの選手。球団は野球に加え、選手の人間教育にも力を入れる
<社会貢献を義務付け>  プロ野球の独立リーグ・BCリーグに今春参戦するプロ野球球団「福島ホープス」の選手は、4月11日の開幕戦(福島民報マッチデー)を前に合同の自主練習に汗を流している。伊達市の企業の体育館やジムを借り、体づくりに励む。  「リーグ...[記事全文

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福島をつくる(21) 第2部 スポーツの力 福島ホープス(野球)

講演会場でRC関係者と福島ホープスについて語る扇谷(左)。県民球団として県民の理解が不可欠だと考えている
<県民が「オーナー」 地域活性担う覚悟>  「地域と、地域の子どものために野球をする。福島を創生したい」。扇谷富幸(35)は郡山市のホテルでロータリークラブ(RC)の例会で講演し、事業所の代表らに熱っぽく語った。プロ野球の独立リーグ・BCリーグに今春...[記事全文

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福島をつくる(20) 第1部 企業の覚悟 向山製作所(大玉)

鮫川村の畑でトウモロコシの収穫作業に立ち会う織田(写真上、左から3人目)。県産原料によるキャラメルポップコーンの商品化を目指す。
<県産発信 次の一手>  大玉村の向山製作所は電子部品製造が売り上げの7割を占める。微細なハンダ付けは国内屈指の技術力を誇る。電子基板に加え、有機エレクトロルミネッセンス(EL)の車載用ディスプレーを扱う。有機ELは材料そのものが発光する。液晶のよう...[記事全文

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福島をつくる(19) 第1部 企業の覚悟 向山製作所(大玉)

パリで開かれた「サロン・デュ・ショコラ パリ」の会場で人気を集める向山製作所の販売ブース=平成26年11月
<海外の評価 励みに>  フランスのパリで平成26年秋、5日間にわたって開かれた世界最大規模の菓子販売イベント「サロン・デュ・ショコラ パリ」。ひときわ人だかりができたブースがあった。出店3年目を迎えた大玉村の向山製作所が生キャラメルを販売していた。...[記事全文

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福島をつくる(18) 第1部 企業の覚悟 向山製作所(大玉)

会社の調理場で生キャラメルを製造する従業員。ひと鍋ごとに手作りして独特の味わいを引き出す
<風評 立ちはだかる>  大玉村の電子部品製造業「向山製作所」が作った生キャラメルは国際線のファーストクラス採用を打ち切られた。東京電力福島第一原発事故で、県内の一部の原乳から食品衛生法の基準値を超える放射性物質が検出され、あおりを受けた。社長の織田...[記事全文

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福島をつくる(17) 第1部 企業の覚悟 向山製作所(大玉)

日本橋三越本店の食品フロアで客の家族連れに生キャラメルの試食を勧める織田(左)
<菓子注文取り消し>  大玉村の電子部品製造業「向山製作所」は年明け早々、東京にある日本橋三越本店で生キャラメルをはじめとした自社商品のスイーツを販売した。全国の有名店が並ぶ地下1階の食品フロアに期間限定で出店した。  社長の織田金也(50)は自ら客...[記事全文

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福島をつくる(16) 第1部 企業の覚悟 ワインデング福島(南相馬)

<古里で新たな挑戦>  南相馬市原町区の6号国道に近い市営下太田工業団地に、白と茶色の真新しい建物が姿を現した。建設現場の掲示板に「ワインデング福島原町工場」の文字が浮かぶ。  工場内には既に産業用モーター部品の製造に必要なクレーンなどの重機をそろえ...[記事全文

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福島をつくる(15) 第1部 企業の覚悟 ワインデング福島(南相馬)

協力会社の倉庫を間借りし、高性能の大型モーターなどを組み立てる社員
<技術継承へ新採用>  千葉県東金(とうがね)市の工業団地に社員はアパートから車や自転車で出勤する。東京電力福島第一原発事故で南相馬市小高区から移転した産業用モーター部品製造「ワインデング福島」の1日は静かに始まる。  約4年前の移転で複数の取引先が...[記事全文

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福島をつくる(14) 第1部 企業の覚悟 ワインデング福島(南相馬)

震災の巨大な揺れで、製造中のモーター部品などが散乱した小高工場
<工場移し事業再開>  「受注が多く、納期に間に合うか厳しい。土曜日だが、あす(12日)も出てほしい」。平成23年3月11日朝、南相馬市小高区のJR常磐線から西へ約300メートルの産業用モーター部品製造「ワインデング福島」小高工場で、工場長の清信(き...[記事全文

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福島をつくる(13) 第1部 企業の覚悟 ワインデング福島(南相馬)

クレーンなどの動力となる中・大型のモーター
<復興支える手仕事>  海へ続く田園風景が懐かしい古里に重なる。九十九里平野に位置する千葉県東金(とうがね)市。産業用モーター部品製造「ワインデング福島」は東京電力福島第一原発事故で避難区域となった南相馬市小高区から移転した。自社から約230キロ離れ...[記事全文

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福島をつくる(12) 第1部 企業の覚悟 三義漆器店(会津若松)

朝礼で1分間スピーチをする社員(左)。右端は社長の曽根
<社員の成長こそ力>  「うちには2歳と4歳の子どもがいます」。会津若松市門田町の三義(さんよし)漆器店は毎日の朝礼で、社員が交代で1分間のスピーチをしている。  話題は仕事や家族をはじめ、趣味や休日の過ごし方まで幅広い。「会社を良くするのは『人』だ...[記事全文

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福島をつくる(11) 第1部 企業の覚悟 三義漆器店(会津若松)

展示場に飾られている約1000種類の漆器や食器。伝統の会津塗から最新の撥水(はっすい)機能のある食器まで並んでいる
<使う人の意を酌む>  会津若松市門田町の三義(さんよし)漆器店の展示場に約1000種類の器が整然と並ぶ。大きさや形、色合い、塗る材料、蒔絵(まきえ)などの装飾方法が異なる。  「会津塗」には、経済産業大臣指定の伝統工芸士を含め約20人の職人が携わる...[記事全文

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福島をつくる(10) 第1部 企業の覚悟 三義漆器店(会津若松)

最新の撥水機能を持つ食器の出来栄えを確認する曽根
<機能性の追究結実>  会津若松市門田町で食器製造を手掛ける三義(さんよし)漆器店は平成19年9月、初めて国外の展覧会に漆器を出品した。社長の曽根佳弘(50)は会場のパリに直接赴いたが、現地の卸業者の反応と文化の違いにがくぜんとする。  「美術品なら...[記事全文

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福島をつくる(9) 第1部 企業の覚悟 三義漆器店(会津若松)

完成した漆器を箱に詰める社員
<海外市場を視野に>  おわんやお盆、弁当箱が次々と箱に詰め込まれ、トラックで全国の小売店や専門店に運ばれる。会津若松市門田町の三義(さんよし)漆器店は伝統の会津塗をはじめ、使いやすく工夫した食器類の製造と販売を手掛けている。  平成26年に新しい工...[記事全文

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福島をつくる(8) 第1部 企業の覚悟 浜通り交通(楢葉)

いわき本社社長室前に飾られたみこしを見詰める永山社長
<地域の笑顔のため>  原発方面から次々と車が流れてくる。車内には真っ白い防護服を着た作業員...。  浜通り交通社長の永山剛清(53)は東京電力福島第一原発事故から約2週間後に楢葉町の本社に戻り、目の前の6号国道で見た光景が忘れられない。見えない放...[記事全文

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福島をつくる(7) 第1部 企業の覚悟 浜通り交通(楢葉)

楢葉町の6号国道沿いにある浜通り交通本社。屋根瓦は崩れたまま残る。原発事故直後、永山はバスを運転し住民を乗せて避難した
<緊急時 望む人運ぶ>  再び原発事故が起きた場合に備える-。浜通り交通社長の永山剛清(53)と専務の塚越良一(50)は万が一を考え、社員に燃料確保の対応を指示している。  バスの燃料が残り半分になれば給油するよう社内規則にした。スタンドに向かう回数...[記事全文

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福島をつくる(6) 第1部 企業の覚悟 浜通り交通(楢葉)

運転免許証などを提示し、業務に入る運転手(左)
<復興支える使命感>  「おはようございます。本日の乗務に入ります」  午前5時。浜通り交通の貸し切りバスを運転する若手社員はいわき市四倉町の南部営業所に入ると、大きな声で運行管理者に報告した。出勤時間は毎日異なる。利用団体の乗車時間に合わせるためだ...[記事全文

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福島をつくる(5) 第1部 企業の覚悟 浜通り交通(楢葉)

Jヴィレッジから作業員を送迎する浜通り交通のバス
<「安心管理」を徹底>  白色の大型バスが東京電力福島第一原発まで毎日走る。楢葉町のバス会社「浜通り交通」は年末年始も作業員を乗せ、6号国道を南北に往復した。  広野町と楢葉町にまたがるJヴィレッジと広野町の広野工業団地を出発地にしている。バスは作業...[記事全文

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福島をつくる(4) 第1部 企業の覚悟 林精器製造(須賀川)

須賀川本社事業所で、機械の作動状況を確認する林。ものづくりへの情熱は新たな分野に挑む力となっている
<医療機器 製品化へ>  須賀川市の精密金属部品加工業・林精器製造は5日、今年の作業を始めた。「東日本大震災からの苦労に報いる年にしたい。全員の力で会社の真の復興を目指そう」。須賀川本社事業所の年賀式で社長の林明博(65)は社員に呼び掛けた。  今年...[記事全文

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福島をつくる(3) 第1部 企業の覚悟 林精器製造(須賀川)

腕時計の研磨作業をする社員。熟練の技が商品価値を高める
<労使の一体感強く>  須賀川市の精密金属部品加工業・林精器製造社長の林明博(65)は東日本大震災の発生後、社員と会社の一体感が一層強まったと感じている。  主力工場の7割が壊れ、生産能力の大半を失った。存続の危機を協力して脱した今、全社員の意識は良...[記事全文

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福島をつくる(2) 第1部 企業の覚悟 林精器製造(須賀川)

東日本大震災で約7割が壊れた林精器製造の旧須賀川工場
 平成23年3月11日。小雪が舞った。精密金属部品加工業・林精器製造の須賀川工場(現須賀川本社事業所)がある須賀川市を震度6強の揺れが襲う。  工場で138人の社員が働いていた。「机の下に潜れ」。誰かが叫ぶ。天井が落ち、暗闇に包まれた。階段は崩れ、が...[記事全文

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福島をつくる(1) 第1部 企業の覚悟 林精器製造(須賀川)

主力商品の腕時計ケース。長年培ってきた技術に裏打ちされている
<いいものをつくる>  須賀川市のJR須賀川駅から北へ約2キロ離れた4号国道沿いに、紺と白色の真新しい社屋が立つ。精密金属部品加工業・林精器製造の須賀川本社事業所は正面玄関に行書で記した社是を飾っている。目線の高さに合わせた。社員は毎朝持ち場に就く前...[記事全文

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