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かじきカツ給食県内全域に 今月から提供 いわき海星高実習で捕獲

県学校給食会が給食への提供を始めた「冷凍県産かじきカツ」

 いわき海星高(いわき市)のハワイ沖実習で捕獲されたカジキが県内全域の学校給食に登場した。県学校給食会が「冷凍県産かじきカツ」として今月から提供を始めた。小中学生の漁業や食への理解を深め、実習生の励みになると注目される。
 カツの原料はクロカワカジキ。県内唯一の海洋・水産系高であるいわき海星高の生徒が航海実習として練習船「福島丸」を操り、マグロとともにはえ縄漁でハワイ沖で漁獲している。給食会によると、年3回、各2カ月間の実習で9トンが捕れ、カツ9万食に当たるという。地元の水産加工業「海幸」が母港の小名浜港に水揚げされた魚を加工している。
 白身魚のカジキは脂肪分が少なく、淡泊な肉質は子どもでも食べやすいという。近年は市教委が食育の一環として、かじきカツを市内小中学校の給食に用いている。給食会は地元の人気を知り、県全域に魅力を広めようと冬休み開けのメニューに採用。各学校や給食センターに紹介したところ、20日までに約80校の約1万5000食分の注文が入り、19日には第1号として郡山市の小原田小で提供された。
 かじきカツの普及は浜通りを支える漁業や食品の加工・流通過程への関心を高めるのが狙い。漁業者の育成や県内水産加工業への風評払拭(ふっしょく)の希望も込める。給食会の斎藤肇事務局長(58)は「いわき海星高の生徒を給食に招き、実習の体験を聞く場も設けたい」と構想する。
 小原田小では全校児童約520人がカツをパンに挟んで食べた。軟らかくサクサクした食感や、さっぱりした風味が児童に好評だったという。
 いわき海星高も給食会の計らいを歓迎する。昨年9月からの実習に臨んだ海洋工学科2年の蛭田龍斗君(17)は「自分たちが捕った魚を大勢の後輩に食べてもらい、地産地消や水産業の発展に役立ちたい」と願った。

カテゴリー:福島第一原発事故

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