東日本大震災

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郷土民謡を次世代に 相馬地方の愛好団体 小中校巡り公演

踊りなどの練習に臨む参加者

■27日太田小で初演

 相馬地方の民謡団体が子どもたちに郷土民謡の素晴らしさを伝えようと、市内の小中学校の巡回公演を始める。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後、古里や避難者の心の支えとなってきた「相馬流れ山」などを次世代につなげる。27日、南相馬市原町区の太田小で初公演を開く。

 参加するのは原町民謡連合会、原町民謡ひばり会の会員ら。相馬民謡堀内流師範で原町民謡連合会長の松本富雄さん(73)が中心となり、ひばり生涯学習センターを拠点に練習している。
 松本さんたちは「私たちの平均年齢は約68歳。のどが持つうちに民謡の良さを子どもたちに伝え、後継者を育てたい」と市内各校に公演を提案して回った。
 最初に受け入れを表明したのは太田小の森山美和子校長だった。「松本さんの情熱に心を動かされた。運動会の騎馬戦でおなじみの『相馬流れ山』を子どもたちに生で聴かせたいと思った」と森山校長。音楽教科の学習指導要領には民謡が含まれていても各校に指導できる教員がいないのが現状で、教科書にある民謡には郷土の歌が含まれていないためだ。
 公演のプログラムは「相馬流れ山」をはじめ「カンチョロリン節」「相馬二遍返し」「相馬草刈唄」など全て郷土の歌。終盤は盆踊りなどでなじみ深い「相馬盆唄」を全員で披露し、ひばり会のメンバーが踊りの輪を広げる予定。
 松本さんは「まずは焦らず、民謡を聴いてもらうところから始めたい。200人のうち1人でも『民謡を覚えたい』と思う子どもがいればうれしい」と期待を込める。
 2月には同市原町区の原町二小でも公演する。

公演に向けて練習する松本さん(中央)

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