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さようなら港行政区 南相馬市鹿島区 震災影響、市内初の閉区

南相馬市の港行政区の閉区式で、童謡「ふるさと」を歌う住民ら

 東日本大震災の津波で45人が犠牲になり住民が避難で散り散りになった南相馬市鹿島区の港行政区が3月末で幕を閉じることになり、21日、鹿島区の万葉ふれあいセンターで閉区式が行われた。震災の影響で行政区がなくなるのは市内で初めて。

 港行政区は市北東部に位置する。行政区の歴史は明治38(1905)年からの八沢浦干拓で始まり、震災前は37世帯約150人が暮らしていた。津波では住民の尊い命が奪われたほか、住居も流され、ほぼ全域が住居を新築できない災害危険区域に指定された。
 閉区式「ありがとう さようなら 未来へ」では、住民を代表して寺沢貞子さん(61)が思い出を発表したほか、全員で「ふるさと」を合唱した。
 田中憲一区長(68)は津波で亡くなった妻とみ子さん=当時(62)=に「今日で行政区が終わりだよ」と報告してから式に臨んだ。「思い出はいろいろある。寂しいけれど前を向いて頑張っていく」と気丈に語った。
 行政区内で生まれ育った鈴木文雄さん(66)は「まだ、割り切れない部分は正直ある。第二の人生を歩もうと思える日が、いつか来るのかなあ」とつぶやいた。
 港行政区は閉区後、近隣の行政区に再編される。

カテゴリー:福島第一原発事故

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