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毎時3.8マイクロシーベルト以下に 除染で常磐線富岡―浪江間 JR東日本試算

 政府内で平成32年の全線再開案が浮上しているJR常磐線について、JR東日本は富岡(富岡町)―浪江(浪江町)駅間の線量を、除染により避難指示解除準備区域と同等の毎時3.8マイクロシーベルト以下までおおむね低減できるとする試算をまとめた。23日、政府とつくる復旧促進協議会で報告した。
 昨年8月から同12月まで実施した試験除染の結果に基づきまとめた想定の線量は【表】の通り。本格的な除染作業により富岡―浪江駅間の全区間で線量は毎時5.0マイクロシーベルト以下まで低減し、試験除染前に目標としていた毎時3.8マイクロシーベルト以下をほぼ全区間で達成できる見通し。同社は枕木や砂利を交換、表土を剝ぎ取るといった試験除染に効果があったとし、本格除染でも同様の方法を採用する方針。
 試験除染では、大熊町内の試験地点6カ所のうち、高線量の区間は放射線量が毎時15.17マイクロシーベルトから3.61マイクロシーベルトに、中線量区間は6.8マイクロシーベルトが1.89マイクロシーベルトに、低線量区間は2.15マイクロシーベルトが1.34マイクロシーベルトにそれぞれ低減するなどした。
 協議会は冒頭を除き非公開で開かれた。座長の若松謙維復興副大臣(参院比例代表、郡山市在住)は「地域の基幹交通であるJR常磐線の運転再開は復興のシンボルになる」と決意を語った。
 協議会では、処理方針が固まっていない除染や復旧工事で発生する残土や草木の扱いについても協議した。出席者によると、復旧工事の障害になる残土について、地元市町村から仮置き場の確保など協力を検討するとの考えが示されたという。
 政府は、富岡―浪江駅間について東日本大震災から丸5年となる3月にも再開時期を発表する見通し。

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