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【震災から5年】「文化」 「震災遺産」収集・保全 本格化 時計、道路標識、被災証言映像... 展示会で教訓 後世に

津波で倒れた道路標識。県立博物館で展示されている

 震災と原発事故による被害の痕跡が残る「震災遺産」は複合災害の教訓を後世に伝える貴重な財産だ。県立博物館などでつくる「ふくしま震災遺産保全プロジェクト実行委員会」は約400点を収集し随時、公開していく。
 
 実行委員会は21日まで、会津若松市の県立博物館で「震災遺産を考える-ガレキから我歴へ」を開いている。震災が起きた午後2時46分で止まった時計、津波で曲がった橋の欄干や倒れた道路標識、配達されなかった新聞の束など、約400点のうちから115点が並ぶ。
 実行委員会は平成26年度から震災遺産の調査・収集を始め、現在も続けている。事務局の高橋満県立博物館主任学芸員は「震災や原発事故の被害を忘れないように、今後は県外でも展示会を開きたい」と構想を練っている。
 
 一方、県は県民が被災体験を証言する様子を映像で記録するとともに、複合災害を伝える写真や動画、手記などを集めた。証言者は浜通りを中心にした県全域の383人におよび、集まった資料は約3万6550点に上る。
 
 証言者が語った内容は28年度から冊子にして公開する予定だ。映像は復興祈念公園に併設する予定のアーカイブ(記録庫)拠点施設で活用することを検討している。一部の写真などはパネルにして、既に県内外で展示している。
 
 県生涯学習課の力丸忠博参事兼課長は「集めた証言や資料は防災や減災に生かすため活用したい」と話している。

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