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東日本大震災5年-県追悼復興祈念式- 誇りある福島創造

追悼詩を朗読する杉さん(代表撮影)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年を迎えた11日、県主催の追悼復興祈念式は福島市の県文化センターで行われた。高校生らの追悼詩や内堀雅雄知事のメッセージを通して、誇りある福島の創造と未来に向けて力強く歩む決意を共有した。

■高校生ら決意発信杉良太郎さん朗読
 追悼詩はいわき短大1年の加藤陽子さん(19)、磐城桜が丘高3年の桑原真子さん(18)、福島高2年の北村華帆さん(17)の詩を基に、元県高校文化連盟文芸専門部会長で元郡山東高校長の斎藤貢一さん(61)が監修した。俳優・杉良太郎さんが朗読し、福島市出身のバイオリン奏者・吉田友美さんが慰霊の音楽を奏でた。
 原発事故に伴い楢葉町から、いわき市に避難した加藤さんは5年の歳月を経た今も記憶を彩る町の四季を描きながら「誰も/帰りたいと思う ふるさとが/きっと/心の中にある」とつづり、古里への募る思いを表した。
 いわき市で暮らす富岡町出身の桑原さんは環境が一変した中で、多くの人に助けられた年月を振り返り、「今度こそ/笑顔で『ただいま』と言うんだ/ふるさとに」と、前を向いて歩く決意を刻んだ。
 福島市で震災を経験した北村さんも、目に見えないさまざまな人の手によって支えられているとの実感を込め、「今なら言うことができる/心からの『ありがとう』を」と感謝の気持ちをつづった。
 それぞれの詩には震災と原発事故の記憶を風化させず、古里への思いを受け継ぎながら真の復興に向けて新たなステージへ進む決意が込められた。震災で犠牲になった人々への思いを胸に、「前へ、一歩。/明日へ、一歩。」と結んだ。
 内堀知事は「ふくしまの未来へ2016」と題したメッセージを読み上げ、新しい福島の創造を誓った。
 追悼詩の朗読と知事メッセージの発表に先立ち、内堀知事は式辞で「福島県の復興はいまだ途上にある一方で、5年間の成果が確実に芽吹き、明るい光が一層の強まりを見せている」と述べ、さらなる復興を誓った。杉山純一県議会議長が追悼の辞を述べ、津波で同居の家族4人全員を亡くした南相馬市の菅野長八さん(64)が遺族代表として思いを語った。
 内堀知事、杉山議長をはじめ、県市長会を代表して仁志田昇司伊達市長、県町村会副会長の菊池基文塙町長、県関係の国会議員、政府関係者、8カ国・地域の代表らが献花した。
 追悼式の冒頭、政府主催の追悼式が同時中継され、地震発生時刻の午後2時46分に黙とうした。
 追悼式終了後、県文化センターで県主催の「ふくしまコンサート 復興のひびき」が開かれた。歌手May J.(メイ・ジェイ)さんや内堀知事、福島市のシンガー・ソングライターave(エイブ)さん、ラジオ福島の深野健司アナウンサーと司会の菅原美智子アナウンサー、福島東高吹奏楽部、会津学鳳中高合唱部、湯本高合唱部の生徒が復興支援ソング「花は咲く~大好き東北●ver.~」を合唱した。

■政府追悼式、両陛下ご臨席 県内の遺族ら黙とう
 政府主催の東日本大震災5周年追悼式は11日午後、天皇、皇后両陛下が臨席され、東京都千代田区の国立劇場で行われた。
 福島県遺族代表の大熊町の佐久間国幸さん(66)=いわき市に避難=と岩手、宮城両県の遺族、安倍晋三首相はじめ三権の長ら約1100人が出席。地震が起きた午後2時46分に合わせて黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

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カテゴリー:震災から5年

「花は咲く」を歌う(前列右から)深野、ave、May J.、内堀、菅原の各氏と福島東高吹奏楽部、会津学鳳中高合唱部、湯本高合唱部の生徒

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