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震災教訓 言葉で残す 文学の役割考える

震災と文学について語る(右から)若松、和合、柳、熊谷の各氏

 東北文学フェスティバルは20日、仙台市のせんだいメディアテークで開かれた。南相馬市の芥川賞作家柳美里さん、福島市の詩人和合亮一さん、仙台市の直木賞作家熊谷達也さん、新潟県出身の批評家若松英輔さんが東日本大震災の記憶の継承と文学が果たす役割について意見交換した。

 柳さんは臨時災害放送局の番組を通して約400人から震災をめぐる話などを聞いた。この経験を踏まえ「日常が掛け替えのないものと感じた。一つ一つの日常をいとおしむように暮らしている感覚があり、それを小説にしていきたい」と述べた。
 和合さんは震災後、死者と話がしたいと思い詩集「詩ノ黙礼」をまとめたという。「亡くなった方と心をつなげ、対話することの中に光を見いだせる時が来るのではないか」と語った。
 若松さんは死者を主題に文章をつづっており「死者と悲しみの問題がしっかり語られないと震災の問題は終わるどころか始まりもしない」と強調した。
 熊谷さんは宮城県気仙沼市をモデルに小説を書き続けている。「書いていることで(被災地に)寄り添っていられる。小説が唯一できること」と話した。
 震災から5年が過ぎ記憶の風化が懸念される中、被災地にこだわって活動している4人の考えから文学の可能性を探ろうと、仙台市、仙台市市民文化事業団、文芸春秋が催した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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