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避難指示6月12日解除 政府方針村長受け入れ前向き 葛尾村

 政府の原子力災害現地対策本部は東京電力福島第一原発事故に伴う葛尾村の避難指示解除準備、居住制限の両区域について6月12日に解除したい考えを明らかにした。5日に村役場で開かれた村議会全員協議会で後藤収副本部長が示した。松本允秀村長は記者団に対し、今春の帰還開始を目標に掲げているのを踏まえて「異論はない」と述べ、政府提案の受け入れに前向きな姿勢を示した。
 避難指示が解除されれば田村市都路町、川内村、楢葉町に続き4市町村目。居住制限区域からの避難指示解除は初めてとなる。避難区域別の世帯数と人口は【表】の通り。
 後藤副本部長は解除時期について、遅くとも6月上旬までに地元商工会による食料品の宅配サービスや宿泊交流館「せせらぎ荘」が再開するなど生活環境が整う点を理由に挙げた。避難指示解除については「帰還命令ではない。一人一人が状況に応じて帰るタイミングを考えてほしい」と述べた。
 村議会の杉本宜信議長は「住民説明会での意見を踏まえて解除時期が妥当か検討したい」と態度を保留した。他の自治体では住民説明会後に解除時期が変更になったケースがあり、10日に開かれる説明会での村民の反応が注目される。
 村は原発事故に伴い全村避難し、平成23年4月に警戒区域と計画的避難区域に設定された。同25年3月に村北東部の野行地区が帰還困難区域、隣接する広谷地、岩角両地区の一部が居住制限区域、その他の地区が避難指示解除準備区域にそれぞれ再編された。
 帰還困難区域については政府の方針が示されていないため解除のめどが立っていない。

■葛尾村の避難区域別人口■

▼避難指示解除準備区域
 397世帯1290人
▼居住制限区域
 21世帯62人
▼帰還困難区域
 33世帯118人
 合計451世帯1470人
(4月1日現在)
■準備宿泊登録者数
 43世帯104人
 (4月4日現在)

カテゴリー:福島第一原発事故

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