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25年ぶり式年遷宮 相馬中村神社で5月から 震災5年の節目に再開

25年ぶりに遷宮の舞台となる相馬中村神社の本殿(右)と拝殿(左)

 相馬市の相馬中村神社は25年ぶりに御神体の遷宮や本殿を大規模に改修する「式年遷宮」を5月から行う。江戸初期から約350年にわたり続く神事だが、前回は東日本大震災で延期を余儀なくされた。震災5年の節目に再開し復興に向けた歩みを発信する。

 式年遷宮は3年かけて本殿や拝殿などの屋根のふき替え、漆の塗り替え、建物土台の補修をする。この間、御神体を社務所に移す「下遷宮式」を5月14日に行う。平成30年夏には改築が済んだ本殿に御神体を戻す「式年遷宮祭」を開催する。
 寛文十(1670)年を起源に20年置きに繰り広げられてきた。17回目は平成23年の予定だった。同年は神社が建立され400年となるため記念行事も計画。震災はその矢先に起きた。
 市内各地で甚大な被害が出たため延期し、記念行事は中止にした。震災から5年が過ぎ、市民生活に落ち着きが戻ってきたため、実施を決めた。

■16日シンポ
 神社は式年遷宮を契機に地域の歴史や文化を再発見してもらおうと16日午後3時から市内の総合福祉センターはまなす館で無料の公開シンポジウムを企画。南相馬市博物館の二上文彦学芸員が「相馬妙見中村神社の歴史と相馬家の関わり」と題して講演する。
 同日は神社境内で春の例大祭も開かれる。式年遷宮を市民全体で盛り上げようと、例大祭に合わせて奉賛会を新たに設立する。市民や民間企業などに支援を呼び掛ける。
 田代誠信宮司(63)は「神社が地域の皆さんに支えられていることを改めて認識した」と感謝している。

※相馬中村神社 相馬家の氏神を祭る神社。慶長16(1611)年、相馬家17代相馬利胤(としたね)公が現在の相馬市中村に築城した際、城内に妙見宮を遷座したのが始まりとされる。現在の社殿は寛永20(1643)年に建立された。相馬地方の代表的な歴史的古建築として昭和58年に国の重要文化財に指定された。相馬野馬追で総大将が率いる宇多郷の騎馬武者の出陣地として知られる。

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