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川内を「合宿の里」に コース整備や施設拡充

 川内村は今年度、「合宿の里」づくりに取り組む。村内のスポーツ、宿泊、行楽施設を回遊するトレーニングコースを設けるなどして高校の部活動や大学のサークル合宿を誘致し、交流人口の拡大を目指す。宿泊者増に対応するため「いわなの郷」のコテージも増設する。

 村は標高400~600メートルの阿武隈高原にある。夏は涼しく、起伏に富んだ地形は運動部などの合宿に最適となっている。
 村役場を中心とした半径3キロ圏内に村総合グラウンドや4月にオープンした屋内温水プール・もりたろうプールなどのスポーツ施設、川内小、川内中、村コミュニティセンターなどの教育施設、宿泊施設・いわなの郷、温泉施設・かわうちの湯など多彩な施設が配置されている。村はこれらの施設を合宿で利用するよう県内外の高校や大学に働き掛ける。
 トレーニングコースは各施設の特色を踏まえ、今年度内に複数設定する。移動も運動に充てることができるようランニングコースの整備を検討し、学生の体力や競技力アップにつなげる。合宿の規模や目的に応じて、利用する施設を紹介することも想定している。
 いわなの郷では現在5棟あるコテージを増設するほか、オートキャンプ場などに設置するような常設テントを整備する。宿泊者用に季節限定の物販スペースやレストランを開設することも視野に入れている。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により、村の交流人口は震災前のピーク時の3万人から1万8千人に落ち込んでいる。村は「合宿の里」づくりを回復策の柱の一つとしたい考えだ。
 村内では30日に第1回「かわうちの郷(さと)かえるマラソン」が開かれる。遠藤雄幸村長は「マラソンを契機に、交流人口が拡大し村の活性化につながると確信している。合宿の里づくりに全力を挙げて取り組みたい」としている。

■30日「かえるマラソン」 前夜祭川内優輝選手らを歓迎
 第一回「川内の郷(さと)かえるマラソン~復興から創生への折り返し~」は30日、村ヘリポートをスタート・ゴールに開かれる。
 ハーフマラソン(約21・1キロ)、10キロ、5キロ、親子マラソン(1・5キロ)の各部門に全国から約1300人がエントリーした。公務員ランナーの川内優輝選手、川内選手の弟の鮮輝(よしき)選手と鴻輝選手、昨年の第1回さいたま国際マラソン2位の吉田香織選手がゲストランナーとして出場する。大会実行委員会の主催、村と村商工会の共催、福島民報社などの後援。
 29日は村コミュニティセンターで前夜祭が催され、ゲストランナー、村内の保育園児や小中学生、ボランティアら約100人が参加した。遠藤村長が「全ての人に感謝し、大会の成功を祈りたい」とあいさつした。
 川内小の佐藤天花さん(6年)、遠藤聖太君(同)、遠藤葵さん(5年)が「ようこそ川内村へ。大会を通して川内の良さを感じてください」と歓迎した。

カテゴリー:福島第一原発事故

前夜祭で村民と交流する川内優輝選手(中央)

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