東日本大震災アーカイブ

文化財の搬出を完了 県救援本部富岡、双葉、大熊から

旧相馬女子高に文化財を搬入する関係者

 県教委や県立博物館などでつくる県被災文化財等救援本部は24日、東京電力福島第一原発事故後に行ってきた富岡、双葉両町の歴史民俗資料館と大熊町民俗伝承館からの文化財の運び出し作業を完了した。
 最終日は双葉町で作業を行った。救援本部のメンバーのほか、双葉町職員や福島大の学生ボランティアら約20人が参加。歴史民俗資料館内に残っていた脱穀機や田起こし機など約50点を大型トラックなどに積み、相馬市の旧相馬女子高に搬入した。
 今年度内に仮保管施設のある白河市の県文化財センター白河館「まほろん」に運ぶ。
 救援本部はこれまでに3施設から約2900箱分の文化財を搬出した。旧相馬女子高を経由してまほろんに運び、保管・展示してきた。3町への返還が可能になるまで管理を続ける。

カテゴリー:福島第一原発事故