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県産米7月に英輸出 原発事故後3カ国目EU加盟国初 全農県本部

ジャパン祭りで県産品を販売するロンドンしゃくなげ会の関係者(左)=平成27年9月19日

 全農県本部は7月、会津産の県オリジナル米「天のつぶ」1.9トンを英国に輸出する。欧州連合(EU)加盟国に県産米を輸出するのは初めてで、東京電力福島第一原発事故発生後ではシンガポール、マレーシアに次いで3カ国目となる。在英県人会「ロンドンしゃくなげ会」が英国で展開している県産農産物の風評払拭(ふっしょく)に向けた取り組みがきっかけで、現地の商社と合意した。

 全国農業協同組合連合会(全農)が欧州向け輸出で最大の取引先としている英国のTKトレーディング社を通じ、会津産「天のつぶ」380袋(1袋5キロ入り)を7月からロンドン市内で販売する。
 大橋信夫JA福島5連会長は「英国を足掛かりに、他のEU加盟国にも県産米を輸出していきたい」と意欲を見せている。
 農林水産省によると、EUは原発事故後の輸入規制を段階的に緩和しているが、県産米については日本政府機関が発行した放射性物質検査証明書の添付か輸出相手国のサンプル調査を義務付けている。県県産品振興戦略課は「海外の輸入規制に苦しんでいる本県にとって英国へのコメの輸出は明るい話題。規制が完全に撤廃されるよう働き掛けをさらに強めたい」としている。

■在英県人会がきっかけ
 英国への県産米の輸出は、ロンドン中心部のトラファルガー広場で毎年秋に開かれる「ジャパン祭り」をきっかけに実現した。東日本大震災後、ロンドンしゃくなげ会の満山喜郎会長(白河市出身)ら会員は会場に福島県のブースを設置し、県産農産物の販売などで情報発信と風評払拭に貢献してきた。
 満山会長は「何とか福島のうまいコメや加工品を祭りで販売したい」と全農の欧州拠点があったドイツ・デュッセルドルフ駐在の担当者に相談。当時は県産食品や加工品に厳しい目が向けられていたが、全農の協力で3年前の祭りから県産米や桃、リンゴのジュースを販売した。
 現地の英国人の評価は高く、4月に来県した観光庁ビジット・ジャパン大使のマーティン・バロウさんも県産品を購入したという。満山会長は「コメばかりでなく、サクランボやリンゴ、ナシなどの果物もぜひロンドンで販売できるよう協力したい」としている。

カテゴリー:福島第一原発事故

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