丸川珠代五輪相は12日、福島民報社など報道各社の合同インタビューに応じ、2020年東京五輪の追加種目に決定した野球・ソフトボールの県内開催の実現に努力する考えを強調した。東京五輪・パラリンピックを「復興五輪」として成功させる意欲を示した。
-野球・ソフトボールの県内開催への意欲を伺う。
「前任の遠藤利明氏が野球・ソフトボールの県内開催を働き掛けてきた。それを実現したいとの思いだ。バトンを引き継ぎ頑張りたい」
-「復興五輪」としてどうあるべきか。
「過酷で悲惨な災害を乗り越え、心の安寧を取り戻してきた道のりを見てもらいたい。五輪に来て、被災地に足を延ばしてもらうため、観光庁と連携する必要がある。五輪と被災地訪問をセットで考えてもらえるような打ち出し方に努める」
-東京五輪・パラリンピック開催に向け、五輪相として何を重視するか。
「費用の面において主体となる東京都と歩調を合わせ、国がどのようにサポートするかの道筋をつけたい。環境相を務めた際に福島を何度も訪れた。福島で競技が開催できればいいと思う」
-早急に取り組むべき事案は。
「交通インフラの整備は時間がかかるため、早く詰めなければならない。サイバーテロに対する備えをしっかりと進める」
-東京でのパラリンピック成功に向けてどう対応するか。
「ハード面は重要だが、人の支えがあってこそ観客も選手も参加できる。関わる人、応援する人の心のバリアフリーを実現したい」
(カテゴリー:福島第一原発事故)