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第一原発2号機ロボ調査へ 年内にも東電溶融燃料把握目指す

 東京電力は年内にも、福島第一原発2号機の溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向け原子炉格納容器の内部調査に着手する。線量計などを入れる貫通口から新たに開発した遠隔操作ロボットを投入し、燃料デブリの位置や形状の把握を目指す。今回の調査結果は、政府が平成29年度に予定している1~3号機からの取り出し手法の絞り込みへ重要な足掛かりとなる。

 2号機の原子炉格納容器内部調査のイメージは【図】の通りで、ペデスタルと呼ばれる圧力容器の基礎部分の内外を調べる。線量計などを入れる既存の貫通口から格納容器内に遠隔操作ロボットを入れ、制御棒を出し入れする特殊なレールを伝いペデスタル内部に送り込む。
 調査に用いるロボットは放射線量が極めて高い環境下でも操作可能で、カメラ2台のほか、照明、線量計、温度計を取り付けてある。格納容器内に段差や障害物があることを想定し、転倒しても起き上がれる機能を備えている。
 今年3月から7月にかけて2号機で行われたミュー粒子調査の結果、圧力容器内に燃料デブリが残っているとみられる。その外側にある格納容器内部の詳しい状況は分かっていないが、東電はシミュレーションなどによって、圧力容器底部を突き破り、ペデスタル内外に落下している燃料デブリもあると予測している。
 ロボットに搭載したカメラで燃料デブリや格納容器内部の状況を撮影するなどして、政府による取り出し手法決定に向けた資料の一つとしたい考えだ。
 2号機の調査は当初、昨年夏の実施を予定していたが、貫通口付近の線量が極めて高く、作業員が近づけないため延期された。東電は現場の線量低下に向けた作業を終えた上で調査を開始する。
 東電の担当者は「ペデスタル内側の様子が確認できれば、燃料デブリ取り出し手法の選定に向け非常に貴重な情報が得られることになる」としている。

 ■1、3号機も調査

 東電は原発事故発生当時、核燃料が原子炉内にあった1~3号機について、燃料デブリ取り出しに向けた調査を進めてきた。
 1号機では昨年4月、ペデスタル外部にロボットを入れ、12地点で画像を撮影、放射線量の測定に成功した。これらの結果を踏まえて新たなロボットを開発中で、28年度中の再調査実施を目指している。
 3号機は格納容器内に水が多く残っているとみており、水中を進むロボットを開発して調査する方針。

カテゴリー:福島第一原発事故

福島第一原発2号機に投入する遠隔操作ロボット

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