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地下水、推定量の1.6倍 8月下旬 第一原発護岸付近

 東電は27日、降雨量が多い時期の福島第一原発護岸付近の地下水発生量を実際より少なく見積もっていたとする分析結果を明らかにした。8月下旬の地下水発生量は推定量の約1・6倍に上った。護岸付近では今月、放射性物質に汚染された地下水の水位が降雨の影響で地表面を上昇し海に流出する恐れが出ており、東電も「試算の甘さ」を認めている。


 東電によると、8月下旬は15日間で累計331・5ミリの降雨があった。地下水発生量は約1万5200トンで、試算した約9200トンより約6000トン多いとみている。雨水の浸透を防ぐ舗装「フェーシング」をしていない地面から地下に染み込む雨水の量が想定より多かった可能性や、「凍土遮水壁」の未凍結部分などから地下水がすり抜ける量が予想を上回ったとみられることが要因としている。
 東電はフェーシングの未実施場所で雨水が地下に染み込まないよう屋根を設置するなどしている。今後、新たな対策を検討する。

 ■排気筒調査で線量計が落下 第一原発

 東京電力は27日、小型無人機「ドローン」を使った福島第一原発1、2号機排気筒(高さ約120メートル)内部の放射線量調査で、線量計が60メートル以上の高さから落下するトラブルがあったと発表した。
 東電によると、ワイヤを取り付けた線量計をドローンで排気筒上部へ運び、内部に投入して線量測定した。ワイヤをドローンから離した後、人力でワイヤを引っ張って線量計を引き上げる際、ワイヤが切れ排気筒の底に落ちた。ワイヤはステンレス製で太さ約0・6ミリ、線量計の重さは約110グラム。28日に訓練を実施し、29日以降に別の線量計を使い調査する。落下した線量計は回収しない。
 線量測定は支柱に破断が見つかっている排気筒上部の解体に向けた事前調査。

 ■フランジタンク使用終了時期遅れも

 東電は27日、これまで平成28年度早期を目標としていた簡易(フランジ)型の汚染水タンクの使用終了時期について、30年6月に遅れるとする想定も示した。
 凍土遮水壁の凍結が当初の計画通り進まず、建屋海側の汚染水くみ上げ量が大きく減っていないことや、建屋周辺の井戸のくみ上げ性能が低下していることなどが背景にあるとしている。
 フランジ型のタンクは接合部からの汚染水漏れが相次いでおり、使用期間が延びることで汚染水漏れのリスクが高まる可能性がある。東電は継ぎ目のない溶接型への切り替えを進めているが、タンク総数約870基のうち約2割に当たる約200基がフランジ型のままとなっている。

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