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被災地連携、復興後押し 金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」が熊本の地場産品販売

町特産の天然炭酸水を手に「福島と熊本の懸け橋になりたい」と意気込む岩田所長。お土産コーナーには熊本県など九州の特産品が並んでいる

 今年9月にリニューアルオープンした金山町温泉保養施設「せせらぎ荘」は指定管理者が熊本市の企業という縁で熊本県特産の馬肉など地場産品を販売し、被災地の復興支援に取り組んでいる。来年度からは九州で奥会津の魅力を発信する企画が動きだす。福島と熊本-。大地震の被災地同士が手を取り合いながら地域活性化を進めている。
 「町特産の炭酸水はいかがですか。熊本の馬肉もありますよ」。入浴客を出迎えた「せせらぎ荘」の指定管理者・グッドスタッフ東京営業本部所長で施設責任者の一人の岩田勝也さん(44)は販売する商品を一つ一つPRした。
 施設内の食堂では会津と熊本の馬刺しの食べ比べができる。お土産コーナーには熊本県の人気キャラクター「くまモン」のグッズなど商品約20点を取りそろえている。
 「せせらぎ荘」の特徴の天然炭酸温泉は希少で人気が高い泉質の一つ。入浴客は9月25日のオープンから1カ月間で約3300人に上った。想定の2倍以上で町外の利用者が7割弱を占める。町産業課の伊藤敬商工観光係長(42)も「町外の人が多く地域活性化につながっている。予想を上回る人気ぶり」と驚く。
 岩田所長は「金山町は豪雨災害の影響も受け、復興は道半ば。何か力になりたい」。日に日に思いを強くしている。
 今後は同社が管理する北九州の道の駅や温泉施設で使える共通割引券を作り、天然炭酸温泉が売りの、せせらぎ荘をPRする。全国でも珍しい天然炭酸温泉が町内に点在していることを知ってもらい、誘客につなげる。
 同社が運営に携わる花火大会など各種イベントで町特産のヒメマスや奥会津金山赤カボチャなどの物販を展開する。JR只見線の全線復旧を応援する企画も合わせて実施する予定だ。
 岩田所長は「温泉ファンは珍しい泉質を求めて各地を巡るので遠く離れた九州からでもPR効果は十分ある。指定管理者事業で結ばれた金山との縁を大事にしていきたい」と話している。

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